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「子育てはどんなクリエイティブな仕事にも勝る」

 ただ子どもが生まれても、

「優作は水谷豊や仕事仲間を連れて、週に5日くらいは飲みに来て『俺は24時間映画のことを考えている。お前はどうだ』なんて言っていた」(前出・大木氏)

 一方で、美由紀には、

「『子育てはどんなクリエイティブな仕事にも勝るものなんだぞ』と言い、妻の芸能界復帰を却下した」(芸能ライター・石田伸也氏)

 優作と美由紀が共演した連ドラ『探偵物語』(日テレ系)を手掛けた脚本家の丸山昇一氏が述懐する。

松田美由紀

「彼と最後に話したのは、リドリー・スコット監督の米映画『ブラック・レイン』の撮影を終えた頃。『俺はずっと1人で仕事をしていて、これからは家族のためにも何かしたい。どこかに連れて行こうかな』と。家族の話を聞いたのは10年以上の付き合いで初めてでした」

 宣言通り、奥多摩に家族旅行。その4カ月後89年11月6日、膀胱がんで亡くなった。

 晩年、「龍平を頼みます」と所属事務所に伝え、子どもたちに「強く生きろ」と教えた優作。父の遺伝子を受け継いだ3人は今、カメラの前で輝いている。

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