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「さっさとイカせて終わり」未成年”援デリ”少女たちが相手するヤバい客の正体

「さっさとイカせて終わり」未成年”援デリ”少女たちが相手するヤバい客の正体

未成年少女売春のリアル『アンダーズ〈里奈の物語〉』

2021/07/02

 ファミレスを待機所がわりに売春をする未成年の少女。商売道具はスマホと体。スマホで男(通称、打ち子)がマッチングアプリで客引きをする。待ち合わせ場所に少女たちを行かせるデリバリー形式。未成年援デリとよばれている。

 書き込みのプロフィールと全然違う客が来たり、車でつけられてさらわれたり、警察の囮だったりもする危険でアンダーグラウンドな商売です。

「あたしらには消耗してる時間なんてない」

 そんな危険な場所だが10代で家を飛び出した少女たちの中には、ここでしか金を稼げない理由のある女の子も多い。

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そんな少女たちのリアルを描いているのが『アンダーズ〈里奈の物語〉』。

『アンダーズ〈里奈の物語〉』 ©文藝春秋

 彼女たちにとって携帯電話は大事な商売道具。いつ使えなくなるかわからない「トバシ」とよばれる他人に契約させた携帯のSIMカードを入手するところから始まる。それらを裏で売買する道具屋と関わりがあったり、ヤクザとの危険な関係もあったり…。

「イケなかったから金は払わないよ」“痛客”とよばれる客 

 客の中には“痛客”とよばれる問題客も多数存在。女を痛めつけないと満足しない客や、難癖をつけて金を支払わない客。

 法律で守られていない彼女たちは、自分たちの身は自分たちで守らなければなりません。