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【暴走事故はなぜ繰り返されるのか?】なぜNHKは元TOKIO山口達也を「元メンバー」と呼ぶのか?《酒気帯び運転で略式起訴・罰金35万円》

2021/06/29

 6月28日午後、千葉県八街市で下校途中の小学生の列にトラックが突っ込み、児童5人がはねられた。2人が死亡し、1人が意識不明の重体、2人が重傷。過失運転傷害の疑いで逮捕されたのはトラック運転手・梅澤洋容疑者(60)。梅澤容疑者からは基準値を超えるアルコールが検出されたという。

 くしくも1週間前の21日には、東京・池袋の暴走事故の裁判で、遺族の松永拓也さん(34)が初めて被告人への直接質問を行ったことが大きく報じられたばかりだ。「今も無罪を主張しますか」と問われ、“暴走事故”を起こした旧通産省幹部の飯塚幸三被告(90)はこう答えた。

「心苦しいと思っておりますが、私の記憶では(ブレーキとアクセルの)踏み間違いはしておらず、過失はないものと思っております」

 愛する家族を奪われただけでなく、事故を起こした被告の無罪主張を聞かされる遺族の心痛は察するに余り有る。

 平和な日常を突然奪う“暴走事故”は、なぜ繰り返されるのか。近年、「文春オンライン」特集班が“暴走事故”について報じた複数の記事を再公開する。(初出2020年12月1日、肩書き、年齢等は当時のまま)。

 道交法違反(酒気帯び運転)罪で東京区検に略式起訴され、東京簡裁が罰金35万円の略式命令を出した元TOKIOの山口達也(48)の事件は一段落を迎えたが、それと同時にメディアにちょっとした異変も見られた。山口の呼称が媒体によって微妙に違うのだ。「容疑者」呼称のままのメディアもあれば、「さん」づけ、果ては「元メンバー」という曰く付きの呼称を採用したメディアもある。(原稿の性質上、敬称略します)

山口達也は否認し、自宅に「ガサ入れ」という異例の事態に発展 ©文藝春秋/共同通信社

 逮捕・釈放された9月とは打って変わって静かな扱いだった。11月18日、「略式起訴」のニュースが短い枠で淡々と報じられた。

 翌19日、山口本人の謝罪文も発表。アルコール依存症に悩んでいたことも認めた。

 だが、肝心の本人の呼び方はばらけた。

山口本人の謝罪文

 NHKはじめテレビ、ほとんどの全国紙、スポーツ紙は「山口達也元メンバー」とする一方、読売新聞は「山口達也容疑者」と逮捕時の呼称のまま、共同通信は「山口達也さん」、とさん付けで報じた。

 こと呼称に関しては横並びが多いメディアがここまで多彩な表現をするのも珍しい。特に「元メンバー」なる呼称は普段使われることはなく、違和感があるが、由来は「新しい地図」の稲垣吾郎がSMAP在籍時に逮捕されたときに遡る。

髪を丸刈りにしていた山口達也(釈放時)

「メンバー」呼称の誕生

 稲垣が逮捕されたのは2001年8月のこと。駐車禁止場所に駐車中、警察官の呼びかけを振り切って発進したことから道交法違反と公務執行妨害の疑いで逮捕された。2日後に釈放されたとき、テレビ上、稲垣容疑者は稲垣メンバーに変わった。

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