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2021/06/29

source : 提携メディア

genre : エンタメ

爆笑問題・太田光「もっとカッコよく生きたかった」笑いのために、居場所を探しつづける

──やはりそういう意味でも「テレビでやりたい」という気持ちが強いんですか?

太田 テレビももちろんそうなんだけど、たとえば『男はつらいよ』みたいな映画もね、あれなんかまさに大衆に向けた喜劇じゃないですか。昔、日本にはクレージーキャッツの『無責任シリーズ』もあったし東宝の『社長シリーズ』もあったし、映画で喜劇ができたんだよね。で、お客は満杯になるっていう。そういうものを作りたいなあっていう夢は、今でも若干あるけどね。

──一方で、太田さんは大衆性という意味ではちょっと異なる、ラジオへも強いこだわりがあると思います。それはどんな理由からなんですか?

太田 ラジオはもうたけしさんからの影響です。『ビートたけしのオールナイトニッポン』が、俺が生きてきた中で、一番のカルチャーショックを受けたものだったから。それはツービートの漫才よりも、もっと影響力が大きかったんだよね。2時間のフリートークであんだけ笑わせるっていうのは尋常じゃないですよ。そこは今も目標にしているところではあります。

自分の居場所がないか、常に探しているような状態

 

──昨今はお笑い芸人の活躍の場が、YouTubeやNetflixなどネット配信にも拡大されていっています。

太田 貴さん(石橋貴明)が「戦力外通告」って言って、YouTube始めたでしょ。貴さんは俺らより一世代上だけど、よくパワーあるなって思う。俺がもしそうなったら、もう一回、今度はネットでがんばろうっていう気力はないかもね。でも最近思うのは、(カンニング)竹山が有料サロンみたいなの始めたでしょ。BSのセットを使って、本当にテレビ番組みたいに撮ってる。こういうことができるのかって思うと、たとえば俺らがずっとやりたかったコント番組みたいなものは、今まではテレビで枠を取って、いちいち企画書出してってやって、ずっとはねられてきたけど。

もしかしたら今は、YouTubeとかで、タイタンで勝手に始めちゃっても成立するのかなって気はしてる。一個セット組んじゃえば、そこで毎週、何かしらコント撮ったり。それをある程度支持する人がいれば、それはそれでいいんだろうなっていう。昔はゴールデンで視聴率20パーセント取んなきゃって思ってたけど、そうでもなくなってきてるなって。