昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/06/29

source : 提携メディア

genre : エンタメ

爆笑問題・太田光「もっとカッコよく生きたかった」笑いのために、居場所を探しつづける

──そこで太田さんが求めている大衆性というか、広く誰もが楽しめるという理想と、両立できると思いますか?

太田 我々が子供のころは、ずいぶん贅沢な時代だったんですよ。あんな金のかかった番組を、タダで観れてたってことだから。でも、メディアにお金払うのは当然っていう意識の人がお客さんのほとんどを占めるようになってくるとするならば、それはそれで成立するんじゃないですかね。

……この前、ラジオに光浦(靖子)が来て話してたんだけど、自分も50歳になって、「もう第七世代の若手は自分のことを知らない」とか言うわけ。それだけ『めちゃイケ』が終わったっていうのは彼女にとってすごい大きなことだと思うんだよ。でも、俺から言わせると、フジテレビの土曜8時の枠でバラエティをやるっていうのは超エリートなわけですよ。『めちゃイケ』っていうのはその中でもナンバーワンで、必ずテレビ史に残る番組だからもっと誇っていいし、うらやましい。やっぱりそういうところで戦ってきた人間には、俺らは足元にも及ばない。本当に横で歯ぎしりして観てたから。

──悔しさがあったんですね。

太田 うん。それはもう、燦然と輝いてる。

──太田さんのキャリアで「テレビ史」的に見て、爪あとを残せたなっていう手応えはありますか?

太田 なんもないね。なーんもない、本当にないです。

俺が考えてることは一般ウケしないから

 

──太田さんがテレビに出演していて、おもしろいと感じるのはどういうときですか?

太田 うーん、やっぱり、本当に贅沢な空間だなと思います、テレビは。『サンデー・ジャポン』も、あのセットだって何千万とかかってますからね。出演者が7〜8人とかいて、カメラが10台以上あって。で、何が起こるかわからない、 誰が何を言うかわからない状態で、最高の技術スタッフが、誰かがしゃべり出したらパッとその人を映す。

言ってみりゃあ、あんなことってほかじゃあ考えられないから。醍醐味ですよね。もちろん『サンジャポ』に限らず、そういう贅沢な空間で、その場その場で笑いが起きるのは楽しいなぁと思うね。