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「サイン盗みは技術のひとつ」と発言した野村克也氏…阪神の“疑惑”をヤクルトが指摘した“必然”

 阪神の「サイン盗み」疑惑が禍根を残している。発端は7月6日のヤクルト─阪神戦だ。5回の攻撃で二塁走者の近本光司の左手の動きについて、ヤクルトの三塁手・村上宗隆がアピール。打席内の佐藤輝明にサインを伝えたのではと疑ったもので、これをきっかけに両軍ベンチから怒号が飛び交う大騒動となった。

矢野監督は「やってへんわ!」と激高 ©共同通信社

 翌7日に阪神・矢野、ヤクルト・高津両監督が話し合い、セ・リーグ側が阪神に注意したことで一応の和解を見たが、事は収まらない。今度は10日の二軍戦で中日が阪神のサイン盗みを疑い、両軍監督が激しく口論、警告試合となっている。

 セ・リーグのスコアラーが内情を明かす。

「実は阪神のサイン盗みは春先から噂が絶えなかったのです。今回の近本のような走者側の動作もですが、打者が明らかに走者に視線を送っていたり、球種を見通したような打撃も目立った。ヤクルトも当然把握しており、チーム内で注意喚起されていたのでしょう」

 一概にサイン盗みといっても、解読して詳細な球種を打者に伝えるものから、捕手の構えや投手の握り方で大まかなコースや球種を伝えるものまでさまざま。チームぐるみの情報戦という場合もあれば、打順の近い選手同士が“助け合う”といったケースもある。