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丸井に就職、殺人鬼役で評価…“熟年売れっ子脇役”「でんでん」の芸名の由来とは?

 芸人から俳優に転身して40年。でんでん(71)の“バイプレーヤー職人”ぶりに磨きがかかっている。

「『あまちゃん』以来6度目の出演となる朝ドラ『おかえりモネ』では、森林組合の剽軽な長老として、夏木マリ(69)と共に前半を盛り上げた。一方、連ドラ『緊急取調室』(テレ朝)では、刺さるような物言いで相手を威圧するベテラン刑事。目立つポジションではないが、確実にドラマに爪痕を残す存在」(放送記者)

バイト時代、「劇団ひまわり」に所属したことも ©共同通信社

 その役者人生は紆余曲折だ。高校卒業後、渥美清に憧れて上京し、渥美宅を訪れるも弟子入りできずデパートの丸井に就職。退社後はバイトで糊口を凌いだ。一念発起し“でんでん”の名で「お笑いスター誕生!!」に参加、見事勝ち抜いてデビューしたのが1980年。30歳だった。

「田原俊彦似といわれたイケメンをサングラスで隠し、『みんな、ハッピーかい?』、サングラスを外して『どうだい、美しいだろう?』という決め台詞。受けはイマイチだったが、本人の目標はあくまで俳優で、芸人は『見られる側に行くこと』が目的と割り切っていた」(芸能デスク)

 81年には俳優転身のチャンスが訪れる。芸人活動が目にとまり、森田芳光監督の「の・ようなもの」の落語家役に抜擢。以降、ドラマ、映画で脇を固める時期が長く続いた。

「特に多かったのが2時間ドラマの刑事役。主役を囲むクセ者デカの一人として、本当に存在しそうな雰囲気を放っていた」(同前)