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連載シネマチャート

ドイツ人600万人を標的に…ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちの“復讐計画” 「復讐者たち」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

1945年、敗戦直後のドイツ。ユダヤ人のマックス(アウグスト・ディール)は、妻子が強制収容所で殺害されたことを知り、絶望の淵に立たされる。英国軍ユダヤ旅団のミハイルと知り合ったマックスは、ナチスの残党を秘密裏に処刑する、彼らの報復活動に参加する。パレスチナの軍事組織ハガナーに入隊したミハイルは、より過激な報復活動を実行するユダヤ人組織「ナカム」を危険視し、マックスをスパイとして送り込む。ナカムは600万人のドイツ人を標的にした、大規模な復讐計画「プランA」を企てていた。メンバーのアンナ(シルヴィア・フークス)と深く心を通わせるようになったマックスは、復讐心が再燃し、ミハイルの指令を無視するようになる。

〈解説〉

ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによる復讐計画を巡るサスペンス・ドラマ。関係者への取材を基に描く。監督・脚本は『ザ・ゴーレム』のドロン&ヨアヴ・パズ兄弟。110分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆決死のサバイバルと復讐心の物語。実在したユダヤ系の対ナチス部隊や軍事組織が興味を惹くが、描写が案外、平板では?

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆思いつめた表情や張りつめた空気はやたら出てくるが、切りつめたカッティングが見当たらない。陰惨さが目立ちすぎる。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆「プランA」は本当にあったのか!? 強制収容所の映像が復讐の根拠を裏付けるよう。老いた復讐者たちの姿が痛々しい。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★☆☆定番の慎ましい更新。語りの技術は凡庸の域だが、ホロコースト映画に負の連鎖の超克という主題を加算した成熟に注目。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆想像を絶する残酷さを乗り越えた人間の感情を表現する主演俳優の顔の説得力。そこへ音楽がホラー映画的に盛り過ぎ。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『復讐者たち』(独、イスラエル)
7月23日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー
https://fukushu0723.com/

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