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《雅子さまはご欠席》天皇陛下が“五輪開会宣言”で「祝い」という言葉を“避けた”理由

 2021年7月23日に行われた東京五輪開会式。大会組織委員会・橋本聖子会長の6分半、IOC・バッハ会長の13分のスピーチに続いて、天皇が「開会宣言」を読み上げられた。

「開会宣言」の文言は、オリンピック憲章で一字一句規定されている。しかし今回、「近代オリンピアードを“祝い”」という部分について、重大な変更が施されていた。「週刊文春」では7月20日配信のスクープ速報で、開会宣言に「祝い」の文言が入らないことを報じていた。変更の理由についても取材した当時の記事を再公開する。(初出:2021年7月20日、肩書き、年齢等は当時のまま)

◆◆◆

 7月23日に行われる東京五輪の開会式。そこで、天皇が読み上げられる「開会宣言」に「祝い」の文言が今回は入らないことが「週刊文春」の取材で分かった。

 五輪について定めた「五輪憲章」第5章の55には開会式と閉会式について記されており、開催地の国の国家元首が行う「開会宣言」については一言一句、細かな規定がある。原文は英語だが、JOCが公表している邦訳には、こうある。

〈オリンピアード競技大会の開幕においては 「わたしは、第 ...... (オリンピアードの番号) 回近代オリンピアードを祝い、......(開催地名)オリンピック競技大会の開会を宣言します。」〉

天皇と雅子さま ©共同通信社

 実際、1964年の東京五輪では昭和天皇が「第18回近代オリンピアードを祝い、ここにオリンピック東京大会の開会を宣言します」と憲章通りの文言を述べられた。

 だが、今回の開会宣言には重大な変更が施された、とあるスタッフは証言する。

「五輪憲章では開催国の元首が読み上げる宣言は細かく定められており、英語の原文にはcelebratingとあります。JOCによる訳は『祝い』ですが、今回の原案はそこが『記念する』となりました。celebratingの翻訳の範囲内ギリギリの変更です。現状の原案では『ここに、第32回近代オリンピアードを記念する、東京大会の開会を宣言します』となっています」

 

 この変更の理由について、宮内庁関係者が解説する。

「新型コロナの感染状況が悪化して緊急事態宣言が出され、多くの世論調査で国民の半数以上が反対している五輪について、祝意を明言することは回避したいという天皇陛下のお気持ちを“拝察”した宮内庁と組織委などで事前調整がなされたのでしょう」

 「週刊文春 電子版」では、開会式に出席されないことになった雅子さまの近況や、天皇ご夫妻のワクチン接種に関する情報などについて報じている。

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