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《話題の開会式記事全文を無料公開》森・菅・小池の五輪開会式“口利きリスト” 白鵬、海老蔵、後援者…

 開会式をきっかけに、一つの記事が注目を集めている。「週刊文春」2021年4月8日号で報じた五輪開会式を巡る記事に対して、東京五輪組織委員会が発売直後、異例の発売中止と雑誌の回収を求めた。そして、迎えた7月23日の開会式。この記事の内容が正確だったことがネット上で話題となり、拡散されたのだ。演出責任者だった振付演出家のMIKIKO氏が電通の代表取締役に排除されなければ、どのような開会式となったのか。MIKIKO氏を悩ませた政治家からの“口利き”…。五輪開会式で何が起きていたのか。

 より多くの読者に知っていただくため、本件記事全文を期間限定で無料公開する(記事中の年齢や日付、肩書き等は掲載時のまま)。そして、「週刊文春」は今回新たに台本11冊を入手。7月28日(水)16時公開の「週刊文春 電子版」と29日(木)発売の「週刊文春」で、開会式がいかに“崩壊”していったのか、内部資料を基に特報する。

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MIKIKO氏の頭を悩ませた政治家の“口利きリスト”

 遡ること1年半前の、2019年9月。東京五輪開会式の執行責任者だった演出振付家のMIKIKO氏(43)は、頭を悩ませていた。

「森さんが『マストで』と言っている」

 そう伝えてきたのは、電通ナンバー2の髙田佳夫代表取締役(66)。彼女の脳裏に浮かんだのは、組織委員会の森喜朗会長(当時=83)ら政治家が、開会式に出演させるよう要求してきた“口利きリスト”の面々だ。しかし、思い描く演出案にリストアップされた著名人はどうしても合致しない。安易に受け入れることはできそうになかった――。

 

 小誌は3月18日発売号で、前責任者の佐々木宏氏(66)がタレントの渡辺直美の容姿を侮辱する演出案を披露していたことなどを報道。3月25日発売号では、MIKIKO氏が、髙田氏によって開会式から“排除”された経緯などを詳しく報じた。

 次々と露呈する開会式の内実。そんな最中の3月26日、それまで沈黙を守っていたMIKIKO氏が公式コメントを発表した。

去年の10月、今後について皆様に何もご連絡できていない中で、これ以上お待たせするわけにはいかないと思い悩み、勇気を出して私から電通に問い合わせを入れました。その際、すでに別の演出家がアサインされ、新しい企画をIOCにプレゼン済みだということを知りました

MIKIKO氏の公式コメント

 この〈問い合わせ〉こそ、小誌が報じたMIKIKO氏が電通幹部らに送ったメールに他ならない。5月に演出責任者が佐々木氏に交代して以降、電通からの連絡は滞っていた。この間、MIKIKO氏のみならず、総勢約500名に上るスタッフらは放置されたまま。苦悩を深めた彼女は、意を決して電通に訴え出たのだ。