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コロナで出場辞退の東海大相模 “勇退”門馬敬治監督が漏らした一言

2021/08/02

 この春のセンバツを制した東海大相模(神奈川)に激震が走った。7月22日、野球部の寮で暮らす部員の新型コロナ感染が判明。翌日に35人の寮生がPCR検査を受けたところ、20人が陽性に。夏の神奈川大会で準々決勝まで勝ち進んでいた登録メンバー17名も含まれ、同校は出場辞退を高野連に報告した。

 門馬敬治監督(51)は学校を通じ、「多数の陽性者を発生させてしまいましたことを深くお詫びいたします」とコメントを発表した。

巨人・菅野や日ハム・大田を育てた門馬監督 ©共同通信社

 同校や大阪桐蔭など甲子園常連校は、マスク着用や手洗いうがいの徹底は当然として、選手が密にならないよう練習メニューを分散させる工夫も凝らしていた。また、医療系の学部を持つ東海大系列の学校は、昨春以降、どこよりも長い練習自粛期間を設け、感染防止に努めてきた。それでもクラスターは起きてしまう。

 東海大相模から東海大に進学するも、ケガでマネージャーに転向。コーチを経て1999年に監督に就任した門馬は愚直な野球人だ。甲子園では記者泣かせとして有名で、具体的な策や特定の選手への言及は避け、「一戦必勝です」と繰り返すばかり。ある日の勝利後にはお立ち台で感想を訊かれ、「もう忘れました。明日の試合に集中します」と言い放ってインタビュアーを呆然とさせたこともある。