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「半年前くらいに家4軒分買って…」宝くじで1億5000万円当せんした和尚が明かす“リアルな使い道”

「半年前くらいに家4軒分買って…」宝くじで1億5000万円当せんした和尚が明かす“リアルな使い道”

「怪談和尚」蓮久寺・三木大雲住職インタビュー#3

2021/08/13
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 京都・蓮久寺の三木大雲住職のもとには、助けを求める人が絶えない。ポルターガイストに悩まされている、人形をお祓いしてほしい、さまよう霊を供養成仏させてほしい……。

 そんな実話や自身の体験など、現代の怪談、奇譚の数々を収めた「怪談和尚の京都怪奇譚 幽冥の門篇」(文春文庫)が刊行された。

 怪談を切り口にわかりやすく説法を説く「怪談説法」で一躍有名となった三木住職。なぜ“怪談和尚”と呼ばれるようになったのか、その半生について話を聞いた。(全3回の3回目。#1を読む)

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三木大雲住職 ©文藝春秋 (撮影・宮崎慎之輔)

◆ ◆ ◆

夢で大黒様が「バラを欲しい、バラを」

――宝くじが当たったのはいつでしょうか?

三木 一昨年です。夢で大黒様が「バラを欲しい、バラを」って言ったんです。それで精肉屋さんに行って「バラ肉200gください」ってお願いしたら、「住職、正月早々お肉ですか?」と言われて、「いや、私じゃなくて神様が」と話したら、「それ花じゃないです?」って言われたんですよ。「あ、薔薇?」夢に出てきたのが本当にベタな関西弁の大黒さんだったので、「花だったらイントネーションが違うと思う」という話をしていたんです。ちょうどその頃、その精肉屋さんの向かいに宝くじ屋さんができたところで、(店員さんに)「できたてやからあそこ行ってバラ買ったら当たるんちゃいます?」って言われたんです。

 宝くじ屋さんに行ったら七福神さんの絵柄のくじがあって。くじを10枚バラで買って、車のアタッシュケースに入れていたんですが、普段宝くじを買わないのですっかり忘れていて。そうするとまた大黒さんが夢に出てきて、「もうお金の実はなってるから早く取りに行かんと腐るぞ」って言われて。何の話かなと思ったら、「あ、そうか宝くじ買ってる」と思い出して換金しに行ったんです。そうしたら受付の方が手を震わせながら「15000……」って。見たら1500万円。「1500万円当たってる」って思ったら、ゼロの数が違って“1億5000万円当たっていた”という。だからこれも神仏がこのお寺建て直すの協力してくださったんだと思いますね。

2019年1月に三木住職が購入した宝くじ (写真提供:三木大雲) 
2019年1月に三木住職が購入した宝くじ (写真提供:三木大雲)

――当せん金の使い道は?

三木 実は駐車場を作りまして。半年前くらいに家4軒分(の土地を)買って駐車場にしました。あとは、トイレを綺麗にしたり。トイレが100年くらい前のものだったので、男女別に分けたり。これからちょっと本堂を直すんですけど、お寺はちょっといじるとすごいお金がかかるので、最終的には借金ができます(笑)。借金ができるんですけど、いざとなれば、「仏さん……ちょっと……無理そうです」と言えば助けてもらえるかなと思うんですけど。でもやっぱり見守ってくださってるんですよね。