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「最悪の場合は死に至る」熱中症対策が思わぬ事態に…「ペットボトル症候群」が引き起こす悲劇

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「最悪の場合は死に至る」スポーツドリンクの飲み過ぎが引き起こす悲劇

熱中症対策として、水分補給は大切だ。だが、スポーツドリンクの飲み過ぎが思わぬ事態を招くことがある。急性の糖尿病の状態になる「ペットボトル症候群」だ。どうすれば防げるのか。産業医の池井佑丞さんが解説する――。

写真=iStock.com/kieferpix ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kieferpix

2020年8月は熱中症で搬送された人が約1.2倍に

熱中症は毎年7月から8月に多く発生します。2020年は8月の熱中症救急搬送者数が2019年の約1.2倍となりました(総務省「令和2年8月の熱中症による緊急搬送状況」)。また、梅雨の晴れ間や梅雨明けは、暑さに身体が慣れていないため特に起こりやすいとされています。熱中症対策が必要な時期を迎え、「こまめな水分補給を」「喉が渇く前に」と積極的に水分を取っている人も多いと思います。そんなときに注意しなければいけないのが「ペットボトル症候群」です。

この記事では熱中症対策と、ペットボトル症候群についてお話しします。

寝不足、二日酔い、食事抜きのときも要注意

一般的に熱中症は「環境」「身体」「行動」の3つの要因により引き起こされる可能性があるとされます。「環境」の要因としては気温、湿度、風がない場所など。「身体」の要因としては暑さに慣れていない、疲れや寝不足で体調が悪いなど。「行動」の要因としてはスポーツや屋外作業などがあります(環境省「熱中症予防情報サイト」)。

熱中症の対策として必要なことは、「暑いところを避ける」「こまめな水分補給」「暑さに負けない身体づくり」の大きく3つに分けられます。

暑いところを避ける

・新型コロナウイルス対策で常時窓を開放している所や換気扇をまわしている所も多いと思いますが、エアコンを付け温度設定をこまめに調節しましょう。

・服装は、通気性・吸湿性のよいものにしましょう。首元が締め付けられると熱がこもるため、ネクタイはなるべく外し襟元をゆるめましょう。

・外に出るときはうまく日陰も使いましょう。日傘や帽子などの着用もおすすめです。