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「姉・ゴマキのファンが突然、母の店に婚姻届を持ってきて…」元EE JUMP祐樹(35)が語る、後藤家のカオスだった日常

「姉・ゴマキのファンが突然、母の店に婚姻届を持ってきて…」元EE JUMP祐樹(35)が語る、後藤家のカオスだった日常

後藤祐樹さんインタビュー #1

2021/08/28
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 元モーニング娘。の後藤真希を姉に持ち、自身もダンスボーカルユニットEE JUMPのメンバーとしてヒット曲「おっととっと夏だぜ!」を放った後藤祐樹(35)。

 EE JUMP時代に不祥事を重ねて、デビュー2年目で引退。2007年には銅線窃盗事件で逮捕という、思わぬ形で再び世間の注目を浴びることに。

 5年6ヶ月の刑期を終えてから9年。現在は千葉県八街市に引っ越し、再婚した妻や愛犬たちと暮らしているという。短い活動期間中に大きなインパクトを残した彼に、わずか10歳で経験した父との死別、非行に走った中学時代、姉の国民的アイドルグループ入りなどについて聞いた。(#1〜#3の#1/#2を読む)

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後藤祐樹さん

◆ ◆ ◆

ーー八街市には初めて来ましたが、のどかで素敵な場所ですね。

後藤 そうなんです。自然が豊かで、ワンちゃんたちにとってもすごく環境が良くて。

ーー愛犬はピットブル5匹。もともとピットブルがお好きなんですか?

後藤 妻の実家でもともとピットブルを飼っていて、生まれた子犬を引き取ったのがはじまりです。猛犬というイメージがついてしまってますけど、本当は人懐っこくて可愛い犬種なんですよ。

 ワンちゃんたちと暮らすようになってからは本当に出かけなくなったし、外食も月に何回かするか、しないかくらい。ワンちゃんファーストの生活です。

ーー今はどういったお仕事をされているのですか?

後藤 妻の父が経営する会社で、工事の仕事を。週6勤務で、職人をやってます。

ーーライフスタイルがずいぶんと変わったようですね。

後藤 本当ですね。めちゃくちゃ健康になりました。

ーー今日は、これまでの祐樹さんの歩みを改めて聞きたいと思います。ご家族についてですが、江戸川区瑞江の実家は、どういった環境でしたか?

後藤 父と母、母方のお祖母ちゃん、姉3人、そして僕という家族構成ですね。

 父と母がにぎやかな雰囲気が好きなのもあって、週末になると父が勤めていた建築会社の人たちをはじめ、いろんな人が家にやって来てワイワイやっていました。広い居間にレーザーディスクのカラオケシステムが置いてあったので、みんなで昔の歌謡曲とか演歌を歌っていましたね。

ーーそのなかに子どもだった祐樹さんも入っていって、キャッキャッと。

後藤 いや、ちっちゃい時はすごい人見知りで。これは、今もそうではあるんですけど。だから、新しく家にやってきた人に「こんにちは」とか挨拶されても、母親の後ろに隠れて離れないみたいな。

 

 姉ちゃん(後藤真希)はちっちゃい時から歌うのが好きだったので、みんなに歌ってとせがまれてはマイクを握っていました。母とデュエットでザ・ピーナッツの「恋のバカンス」なんか歌っていたのを覚えています。

ーーにぎやかなご家庭だったわけですが、祐樹さんが10歳の時にお父様が登山の事故で亡くなってしまう。お父様が亡くなってから、家庭の様子はガラリと変わってしまいましたか?

後藤 家族自体の雰囲気はあまり変わりませんでしたね。ただ、僕が末っ子ということもあったのかもしれませんが、父が亡くなって以降は母がそれまで以上に甘えさせてくれるようになったと思います。

 あと、僕の中では父は絶対的に怖い存在だったんですよ。悪いことをしたら、問答無用で張り倒すみたいな。そういう存在がいなくなってしまったことが、後々に悪い方向に進む原因にもなってしまったというか。いま思えばなんですけど。