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連載シネマチャート

0.05%のアルコール濃度、最強説。デンマークの飲酒文化と“中年の危機”を描く 「アナザーラウンド」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

高校の歴史教師のマーティン(マッツ・ミケルセン)は、あらゆることに気力を失い、妻アニカ(マリア・ボネヴィー)や2人の息子たちともコミュニケーションが取れなくなっていた。ある日、授業の退屈さと支離滅裂さに、生徒と保護者たちから抗議を受ける。落ち込んだマーティンは、ある哲学者の「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事も私生活もうまくいく」という仮説を知り、同僚3人と実証実験に着手する。仕事や家庭に即座に良い影響が出たため、濃度を上げてみたところ、次第に制御不能になってしまう。

〈解説〉

『ザ・コミューン』のトマス・ヴィンターベア監督作。中年の危機に陥った男の奮闘を描く人生讃歌。第93回アカデミー賞国際長編映画賞受賞。117分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆0.05%のアルコール濃度、最強説。下戸の私も賛同したい気分。小品感はあるが、おやじたちの酔っ払い心理に笑う。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★「中年の危機」を題材に選びつつ、成熟の学習などという紋切型を一蹴する底力に驚く。弾む嬉遊曲と深い交響曲の同居。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★☆☆飲んだくれの現実を愛しく思う作品のようだが、全く魅力を感じず。ラストのM・ミケルセンのダンスにやっと+☆。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★★この解放力! 窮屈な潔癖思考に抗する0.05%の「遊び」のススメ。どれだけ理不尽でも人生は最高だと言い切る大傑作。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★☆☆デンマークの飲酒文化と中年の不安の描写にかつての実験的我が飲酒人生を顧みる。マッツファン必見の華麗なる場面も。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『アナザーラウンド』(デンマーク・スウェーデン・オランダ)
9月3日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー
https://anotherround-movie.com/

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