先に沈黙を破ったのは、山尾氏
山尾氏と当面のメディア対策について話し合ったX氏。長男を守ることを最優先と考え、取材には一切応じなかった。〈ひたすら事態の沈静化を待った〉という。ところが先に沈黙を破ったのは、山尾氏だった。
〈それにも関わらず、被告は原告に相談もなく、平成29年12月頃、被告は訴外倉持を政策顧問に起用すると発表し、また雑誌「婦人公論」にて『どんなに批判されても、私が倉持さんを選ぶ理由』というタイトルで、訴外倉持との対談記事に登場した。原告は、被告に対してマスコミの取材攻勢が再燃するのではないか、長男を守るために合意した話と違うではないかと抗議したが、被告は「再燃するとは思わない」と悪びれもせずに返答した〉
その後、時間の経過で表面上は落ち着いた生活を取り戻したが、X氏の心は山尾氏から離れていった。
「お話しすることはありません」
〈週刊誌報道を受けて、原告は被告の離婚の申し入れの原因が被告と訴外倉持との関係にあると確信した。一方、被告は原告に対して、報道されて迷惑をかけたことについて、報道された当初に一度だけ謝罪したものの、それ以外内容について事実の有無や釈明も含めなんら説明をしなかった〉
そして、2018年2月、離婚が成立したのである。
X氏に取材を申し込んだところ、代理人を通じて以下の回答があった。
「お話しすることはありません」
山尾氏にも見解を尋ねたものの、代理人を通じて以下の回答があった。
「一切お答えすることはありません」
離婚から1年余りが過ぎてから、監護権を持つはずのX氏を待っていたのは、長男と会えない日々だった――。
9月1日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び9月2日(木)発売の「週刊文春」では、元夫が山尾氏の意向で長男と面会できなくなった経緯、山尾氏の代理人に倉持氏が就いた事実、親子の面会交流を巡る争いが増加している問題などを詳報している。
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