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片桐はいり58歳、人気の理由 世に出るきっかけは“ギャラ40万円”のCMだった

 女優活動39年。片桐はいり(58)初の主演連ドラ「東京放置食堂」(テレ東)が9月15日にスタートすることが決定。裁判官を退官後、伊豆大島に渡り、居酒屋を手伝いながら人々と交流する人情ドラマだ。

「グルメネタと斬新なキャスティングでお馴染みのテレ東の深夜ドラマ。7月クールの『ひねくれ女のボッチ飯』も飯豊まりえがテレ東初主演。片桐も同作にコンビニ店員役で出演していたが、今回主演に“出世”した。グルメ要素がふんだんに盛り込まれる予定で、局には松重豊主演『孤独のグルメ』に続けとの期待もある」(放送記者)

上映中の「キネマの神様」にも名画座の常連客役で出演 ©文藝春秋

世に出るきっかけは「ミスタードーナツ」のCM

 映画好きの少女だった片桐は、成蹊大時代に劇団「ブリキの自発団」で女優活動を始める。舞台で注目を集めることもあったが、女優はあくまで思い出作り。将来は映画会社への就職を志し、銀座の映画館でもぎりのアルバイトをしていた。

 だが21歳の時、意外な形で世に出る。

「当時はもたいまさこら、舞台役者をCMに起用することが流行していた。その流れで1984年、『ミスタードーナツ』のCMに片桐が抜擢。明石家さんまと2人で歌いながら店を訪れ、『期待してきたんですけど』と店員に迫る内容が話題を呼んだ」(芸能デスク)

 ギャラは40万円。これをきっかけに映画「刑事物語5」やドラマなど脇役の仕事が舞い込むようになった片桐、「実は下積みゼロ」と述懐している。94年には劇団を辞め、独立した。