秋篠宮家の長男・悠仁さまは、9月6日の誕生日で15歳を迎えられた。来春には高校へ進学される。秋篠宮さまと親交の深い江森敬治氏(毎日新聞編集委員)による、悠仁さま10歳の成長の記録と秋篠宮家の教育方針についての寄稿(「文藝春秋」2016年10月号)を特別に再公開する。(全2回の2回目/前編へ続く)
(※年齢、日付、呼称などは掲載当時のまま)
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一番関心があるのはトンボ
昆虫の中でも悠仁さまは、トンボとチョウチョが好きらしい。「でも今、一番、関心のあるのはトンボでしょうね」と、宮さまは話す。悠仁さまは、御用地内の水田にメダカやヤゴを放し、トンボなどの好む生息空間(ビオトープ)を作っている。
昨年の会見で紀子さまは、
「長男は、以前からの興味が更に広がり、また、新たな興味も加わってきました。田んぼの生き物などにも興味を持つようになり、(略)今まで興味を持っていました昆虫の採集や飼育をするだけではなく、(略)生き物が暮らす環境にも関心を向けています。例えば、トンボやホタルなどが棲(す)みやすい場所、好む環境を作りたいと、自分の家の庭や御用地内を歩いて植生などを確かめ、また、小川のところでは、水の流れを止めないように枯れ葉や小さな枝を取り除いています」
と、この辺りの事情を紹介している。
昆虫の知識については、父親を超えた悠仁さま
学校生活だけでなく、日々の暮らしの中でも、成長しつつある悠仁さま。宮さまによると、悠仁さまは、自分たちの住む赤坂御用地に生息するトンボと皇居にいるトンボとではどう違うのか、すごく関心があるという。種類は、大半同じだろうが、もし、皇居にいないトンボが赤坂御用地に生息していたら、それはそれでおもしろいデータになると宮さまは話す。