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連載THIS WEEK

日本と世界の差は「広がった」、若手の海外挑戦に「どうせすぐ帰ってくる」…内田篤人の“バッサリ発言”は以前からすごかった

「世紀の惨敗」だった。

 9月2日、W杯アジア最終予選第1戦に臨んだ日本代表は、格下のオマーン代表に0対1で敗れた。

「番狂わせというよりは完全な力負け。1カ月の事前合宿で日本対策を徹底してきた相手に対して、決定機さえほとんど作れませんでした」(サッカーライター)

 唯一の“見せ場”は、むしろ試合後にあった。

「0ー1という結果ですが、どう感じていますか」

 キャプテンの吉田麻也(33)に対して、単刀直入にそう切り込んだのは、昨年8月に現役を引退した元日本代表の内田篤人(33)。

「今年3月からテレビ朝日の『報道ステーション』でスポーツキャスターを務める内田は、東京五輪でも同局のレポーターを担当。元選手ならではの核心を衝いた質問が好評でした。日本代表の森保一監督も『ウッチーが相手なら』と予定外の取材に応じたほどサッカー界での信頼が厚い」(同前)

内田篤人 ©文藝春秋

 この日はプライベートで“マイブラザー”と呼ぶほど仲がいい吉田に対して厳しい口調で迫り、「負けるべくして負けた」という言葉を引き出すと、最後にこう呼びかけた。

「本来なら結果がついてきてインタビューしたいんで、次はぜひ勝ってください」

 すると吉田は、「あの……」と何か言いかけたが、結局「はい、頑張ります」とだけ応じたのである。

「いつも冷静に喋る吉田にしては珍しい瞬間でした。相手が内田だったからこそ、本音を垣間見せたのでしょう。ネット上でも〈今日のMVPはウッチー〉といった声が溢れました」(同前)