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2021/09/14

「利己的」な考えに囚われてはいけない

 ここまで「反ワクチン本」の内容を紹介してきましたが、これはほんの一部です。身の回りに飛び交う膨大な偽情報に対する“免疫”をつけるにはどうすればいいか。一番重要なのは、「正しい情報源」から「正しい情報」を仕入れることです。ツイッターなどのSNSは、フォローするアカウントを自分で選択するため、情報が偏りがちになりますし、その正確性も保証されません。必ず厚労省や専門機関のサイトをチェックするようにしてください。

 コロナ禍が収束に向かうには、全世代のワクチン接種率を高めていくことが必要です。高齢者の2回接種率はすでに8割を超えているため、若い世代の接種率が鍵を握ります。

 しかしながら、ワクチンに対する不安を抱えているのは、特に若い世代なのです。

©iStock.com

 国立精神・神経医療研究センターがおこなった調査では、「ワクチン接種をしたくない」と答えたのは高齢男性(65~79歳)が4・8%、高齢女性が7・7%であったのに対し、若年男性(15~39歳)は14・2%、若年女性は15・6%でした。接種をしたくない理由としては「副反応が心配だから」と回答した人が、73・9%にも上ります。「自分は若いから重症化しないし、副反応が心配だから」と、接種を希望しない方が多いのです。

 人々がワクチン接種について考える際、「利己的」な理由だけに囚われるのではなく、「利他的」な視点を取り入れると良いかもしれません。

 ワクチン接種者がウイルスに感染しにくくなるということは、周りの人の感染リスクも低くなるということです。自分の家族や周りの人を感染から守ることができるのであれば、接種する意義は十分あります。

 この記事が皆さんにとって、新型コロナワクチン接種を真剣に考えるきっかけとなれば幸いです。

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