昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/09/15

サン社に取材を申し込むと……

 私はサン社に対して質問状を送付し、書面で取材を申し込んだ。質問状では、この「公文書の虚偽記載」を含む、下記の4点について主に回答を求めた。

(1)さんプラザビル上層階をめぐる訴訟について

大倉産業が滞納した共益費の金額や内訳、また訴訟件数を教えて下さい。

 

(2)室鋭三郎氏(有限会社MURO取締役)への債権譲渡について

譲渡に至るまでの経緯を教えて下さい。室氏から振り込まれた300万円を、7年以上も「預り金」として処理し続けているのは事実ですか。また、この300万円の債権は「さんプラザ7〜10階部分解体工事費」から生じているとされていますが、そもそも解体撤去工事は全額公費負担で行われたのではないですか。

 

(3)室鋭三郎氏(有限会社MURO取締役)との関係について

室氏が大津地裁に提出した〈清算人選任申立書〉の中で、同氏は〈申立人は,(中略)「さんプラザ」の建替えに関し,「神戸サンセンタープラザ」に助言を行っている不動産会社であり〉と述べていますが、室氏は実際に、どのような〈助言を行っている〉のでしょうか。

 

(4)神戸市保管の「さんプラザビル」解体撤去工事に関する公文書について

〈解体証明対象物件明細〉によると、阪神・淡路大震災発生当時、公費負担によって実際に解体撤去されたはずのさんプラザビル7〜10階部分は現存し、代わりに3階以下が解体撤去されたことになっています。これは当時、解体撤去費用の公費負担を受けるため、サン社が神戸市に申請した内容に基づく文書ですが、現状とは明らかに相違しています。この事実をどう理解すればよいのでしょうか。

 しかし、約2週間後に送られてきた回答は、#2でも記したように、大倉産業関係者との「係争中の訴訟に影響を及ぼす可能性がある」とし、取材を拒否するものだった。

 だが、サン社がそう答えざるを得ないのも無理はない。というのも、サン社は、その「係争中の訴訟」においても、相手の大倉産業だけでなく、裁判所をも、今日に至るまで、欺き続けているからである。

#6に続く

この記事の写真(6枚)

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー