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車いすテニス・国枝慎吾選手、全米でも優勝 東京パラリンピック金メダルからわずか8日

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パラから連戦、疲労克服 国枝、宿敵倒し真の王者―全米テニス車いす

 深いリターンで相手のミスを誘って勝利を決めると、国枝は両手を広げて歓喜の叫びを上げた。東京パラリンピックで金メダルを獲得してから、8日後に掲げた全米の優勝トロフィー。「信じられない大会が続いた。人生で最も幸せな瞬間」。かみしめるように言った。

 パラ終了直後に渡米し、四大大会に臨んだ強行日程。「コートに入る30分前まで目をつぶったら寝そうだった」。連戦で疲労はピークだった。だが、ここまで3連敗中だったヒューエットとの決勝に際して、気合を入れ直した。「最大のライバルを倒してこそ真のチャンピオン」

 第1セットは「ゾーンに入っていた」と振り返る。第1ゲームから12ポイント連続で奪って3ゲームを連取。リターンエースがさえ、第1セットで圧倒した。第2セットは4―1から追い付かれても慌てず振り切った。

 2007年に全米を初制覇してから14年後。通算8度目の栄冠を手にした国枝は「勝ってうれしい(という)よりも、疲れた気持ちの方が大きい。2週間くらいは何もしたくない。この幸せを味わいたい」。疲労困憊(こんぱい)の肉体は、精神的な充足感に包まれていた。(ニューヨーク時事)

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