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連載シネマチャート

戦後ヨーロッパ最悪の大量虐殺事件の“真実”に迫る社会派ドラマ 「アイダよ、何処へ?」を採点!

シネマチャート

〈あらすじ〉

ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争末期の1995年7月11日、国連により“安全地帯”とされていたスレブレニツァが、ムラディッチ将軍が率いるセルビア人勢力により陥落した。町外れの国連施設には、避難場所を求める2万人以上の市民が殺到した。セルビア人勢力は国連軍との合意を無視し、武力で施設を掌握し、市民をバスで移送し始める。国連保護軍の通訳として働くアイダ(ヤスナ・ジュリチッチ)は、夫と息子たちを守るために施設内を奔走するが……。

〈解説〉

戦後ヨーロッパ最悪の大量虐殺事件「スレブレニツァ・ジェノサイド」の真実に迫る社会派ドラマ。監督・脚本は『サラエボ、希望の街角』のヤスミラ・ジュバニッチ。101分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆四半世紀前の惨劇ではあるものの、見終わった時、「で、どうしたらいいの?!」という気分に。母性愛の物語と見るべき?

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★☆陰惨な虐殺と国連軍の無力に慄然とし、走る主人公の形相に息を呑む。率直で沈着な語り口に原理主義への嫌悪が滲む。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆家族を救うという母の行動を追うほどに集団虐殺の恐怖が浮き上がる。逃げ込む人々の姿が今のアフガンと重なり震えた。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆理知と情念の両輪駆動。分析の眼で紛争と虐殺のメカニズムを浮き彫りにしつつ、勇猛果敢な突進力で灼熱の迫真を醸す。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★☆生存者のトラウマをここまで表に引き出した演出力、主演女優の演技。見るものを同じ場に引き込む力。とにかく見て。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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『アイダよ、何処へ?』(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、オーストリアなど全9カ国合作)
9月17日(金)よりBunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
https://aida-movie.com/

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