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2021/10/07

source : 文藝春秋 2014年5月号

genre : ニュース, 社会

職員は「出勤しても机もないという状態が、少しは改善された」

 平成12年春に、秋篠宮ご一家は現在の宮邸(以前、秩父宮妃勢津子さまが住んでいた場所に私邸部分を増築)に移った。宮家職員の定数は17人(平成26年度)と増えたが、皇太子ご一家3人の世話をする東宮職職員の定数67人(同25年度)に比べれば、大きな隔たりがある。

 国内外からの来客の接見や茶会、記者会見などが行われる、庭に面した部屋が宮邸の中で最も広いが、関係者によると「100人入ると身動きがとれません」といった具合だ。

 宮内庁は、宮家職員の大幅な増員と宮邸の公的な部分の増築を求めているが、宮さまは「自分たちのことで、人員をこれ以上、なるべく増やしたくない」との考えで、これを断っている。しかし、このままでは宮さまたちの活動に支障をきたしかねない。お金をかけず、人を増やさずに、どうスムーズに宮家を運営しているのだろうか。

2020年、眞子さまのお誕生日に際してのご近影 (宮内庁提供)

 できるだけ定数を増やさず、宮内庁の他の部署との併任職員や非常勤職員を増やし対応しているようだ。そのため宮家のスタッフは、数えてみると約30人。そして、常時、「24、5人のスタッフがいる」状態だ。このため、従来の事務室が手狭になり、昨年末には、組み立て式のプレハブ2階建ての事務棟を急いで新設。「出勤しても机もないという状態が、少しは改善された」(宮内庁)。

「重厚な布陣で頼もしい存在だ」と高評価

 中味はもっと重要だ。非常勤職員の中に3人の御用掛がいる。男性2人と女性1人で男性は元国土事務次官と元消防庁長官。女性は元ラオス大使だ。ご夫妻の公的活動や外国訪問などは3人の御用掛と経済産業省兼宮内庁の女性職員、それに宮務主管、宮務課長が手分けして同行する。「重厚な布陣で頼もしい存在だ」と、関係者の評価は高い。

 また、ご夫妻の外国訪問には医師(非常勤)が一人同行している。今年初め、ご夫妻がペルーとアルゼンチンを訪問した時も付き添った。外国の訪問先での急病などへの対応が求められているが、宮内庁は「ご夫妻の外国訪問の日程が急に決まった場合に、医師一人では即応しづらい面もある。非常勤医師をできれば複数置きたいのだが」と、話している。

新年をお迎えになった秋篠宮ご一家 宮内庁提供

 秋篠宮家の公的活動の窓口と初期対応は、宮内庁宮務課が行い、外国訪問は宮内庁式部職が受け持っている。

 例えば、悠仁さまの沖縄訪問の時は、宮務課長と同課職員が現地に出向き、写真撮影などのプレス対応をした。宮務主管と宮務課長は週に一度は宮さま、紀子さまと会い、仕事について打ち合わせをし、宮さまや紀子さまの公的活動へ同行する。