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「緊急事態宣言で渋谷のライトが消えて…」“公序良俗”を掲げるギャル集団は、なぜはんだごてを片手に立ち上がったのか

ギャル電インタビュー#2

 大学で電気電子工学を学んでいたまおさんと、元ポールダンサーのきょうこさんは、ギャルで電子工作を楽しむギャル電というユニットで活動している。

 そんなお2人に電子工作について詳しく話を聞いた。(全2回の2回目/前編を読む)

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うちらが光っているのはモバイルバッテリーのおかげ

――お2人は普段から電子装飾品をつけて、街を歩いたりするんでしょうか。

きょうこ 前はしていたんですけど、2年ぐらいはこのご時世なので自粛しています。

まお 前まではフェスとかクラブとかに行くときにつけたりしてましたね。周りのお客さんにすごく褒められました。「それいいね!」って。「わたしもつけたいんだけどどこに売ってるの?」とか言われたりします。興味ある人が多いですね。

 TikTokにいるギャルたちも部屋がめっちゃネオンなんですよ。すごい親和性あるなと思っています。部屋を飾る電子装飾品を作るのもありなんじゃないかって最近は考えています。コロナでお家時間も増えたので。

左がまおさん、右がきょうこさん

――デコトラのような電子装飾も電子工作でできるんですか?

きょうこ 私は特にデコトラカルチャーが好きなので、自分がデコトラになりたいと思った時期がありました(笑)。ヤンキー文化もすごく好きなので、ああいうやんちゃっぽさにも憧れていますね。

 どうやったら自分はデコトラになれるのかを模索してたんですけど、あるとき挫折したんです。トラックで使われているバッテリーは24Vで、普通車は12V。それに対してうちらが電子工作に使っているモバイルバッテリーや電池は5V~9V(笑)。モバイルバッテリーの力だけではどう考えてもデコトラ並みに光らせるのは難しい(笑)。うちらが光っているのはモバイルバッテリーのおかげなんで(笑)。今のスキルでは車と同じように光らせることはできないので、近寄っていくしかないですね。

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