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岸田文雄氏が自民新総裁に 崖っぷちから頂点へ…不出馬・敗北を糧に奮起

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崖っぷちから頂点に 不出馬・敗北、糧に奮起―岸田自民新総裁

【図解】新総裁の横顔

 2018年の前々回は不出馬を選択、昨年は敗北を喫し、総裁候補として崖っぷちに立たされていたが、岸田文雄氏は自らを奮い立たせ頂点に上り詰めた。

 18年は自ら率いる岸田派内の主戦論と慎重論のはざまで揺れ、結局は出馬を見送った。自民党内では「優柔不断」との冷ややかな声も漏れた。昨年は意を決して立候補したが支持は集まらず、大差を付けられ2位に沈む。「岸田は終わった」と言われたことも一度ではない。

 それでも諦めず、機会をうかがった。菅内閣支持率が急降下する中、真っ先に出馬に名乗りを上げた。主要各派の支持を取り付けていたわけではない。ただ、ここで見送れば自らの総裁候補としての賞味期限が切れかねない―。政治生命を懸けて勝負に出た。

あいさつする自民党の岸田文雄新総裁=29日午後、東京都港区

 出馬表明の記者会見では、長期にわたり権力を握ってきた二階俊博幹事長の交代を念頭に、党役員の若返り策を大胆に提示。腹を据えた岸田氏への評価は高まり、菅義偉首相の総裁選不出馬のきっかけにもなった。

 選挙戦では、「決意」「覚悟」を何度も口にした。「最後まで分からない」。決選投票が不可避の情勢の中、ぎりぎりまで自ら電話で支持をお願いし続けた。

 動画サイトのライブ配信にも積極的に挑戦。秘書を務める長男や妻も動員し、「一家総出」で親しみやすいイメージづくりに努めた。実直で生真面目な性格は「地味で発信力に欠ける」とも指摘される。課題の「発信力」強化は道半ばだ。

 広島が地元で核軍縮がライフワーク。若い頃の夢は小説家だ。全国有数の進学校として知られる開成高出身として初の総裁でもある。

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