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国際基準の医療安全体制で高精度放射線治療を提供

埼玉医科大学 国際医療センター

2021/10/29

がん、心臓病に対する高度専門医療に特化し、かつ高度の救命救急医療を提供する埼玉医科大学国際医療センター。地域がん診療連携拠点病院(高度型)に指定され、放射線治療件数は大学病院の中で1位(2018年)の実績を誇る。放射線腫瘍科診療部長の加藤眞吾氏に話を聞いた。

国際医療センター
放射線腫瘍科 診療部長
加藤 眞吾 Kato Shingo
1983年群馬大学医学部卒。放射線医学総合研究所重粒子医科学センター病院等を経て埼玉医科大学医学部教授。FNCA(アジア原子力協力フォーラム)放射線治療プロジェクトリーダーを務める。

根治的治療から緩和的治療、小線源治療まで幅広く実施

 当院は包括的がんセンターを有し、がんの診断治療に関するあらゆる診療を行っています。放射線腫瘍科も幅広いがんを診療しており、2020年は新患(表)と再診を合わせて1477人の患者さんを診療しました。

 副作用を極力抑えながら高い治療効果を得るために、リニアック2台とサイバーナイフ1台を備え、正常組織を避けてがんの部分にだけ高い放射線量を当てる強度変調放射線治療(IMRT)や定位放射線治療など、患者さんごとに最適と考えられる治療を提供しています。

 前立腺がんや、子宮頸がんなどの婦人科がんに対しては小線源治療も行っています。正常組織への照射を最小限に抑える3次元画像誘導小線源治療に積極的に取り組み、2020年は107人に実施しました。

 当科には、骨転移の痛みを取るなど緩和的治療の依頼も院内外から数多くきます。患者さんの苦痛を一日でも早く取り除くことが重要なので、迅速な対応に努めています。

 放射線治療はチーム医療です。当科は放射線腫瘍医8人(放射線治療専門医3人)、医学物理士4人、診療放射線技師 11人(放射線治療品質管理士3人)、看護師5人(放射線治療認定看護師2人)とマンパワーが充実し、特に高精度な治療計画の作成に欠かせない医学物理士が十分に配置されていることは大きな強みです。線量などは医師とトリプルチェックし、放射線治療品質管理室も設けています。

放射線腫瘍医8人(放射線治療専門医3人)、医学物理士4人、診療放射線技師 11人(放射線治療品質管理士3人)、看護師5人(放射線治療認定看護師2人)とマンパワーが充実したチーム医療を行う
放射線腫瘍医8人(放射線治療専門医3人)、医学物理士4人、診療放射線技師 11人(放射線治療品質管理士3人)、看護師5人(放射線治療認定看護師2人)とマンパワーが充実したチーム医療を行う

 また、他診療科と常に情報を共有し、治療方針は各診療科とのカンファレンスで合議して決めています。

 2022年春、当科は新棟「F棟」の1階に移り、新たにリニアック3台、サイバーナイフ1台、そして次世代放射線治療装置と言われるMRIリニアック1台を順次整備する予定です。

 医療安全の国際基準を満たすJCI認証取得病院として、安全性と正確性を追求した医療を、これからも病院一丸となって提供していきます。

INFORMATION

埼玉医科大学 国際医療センター

〒350-1298 
埼玉県日高市山根1397-1
TEL.042-984-4111
https://www.international.saitama-med.ac.jp

出典 : 文春ムック スーパードクターに教わる最新治療2021-2022