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ある日突然、5時間×週3回の「人工透析」にならないために 高血圧・高血糖・高コレステロールの人がすべきこと

source : 提携メディア

genre : ライフ, 医療, ヘルス

ある日突然「人工透析です」高血圧、高血糖、高コレステロールの人が知らない"あるリスク"【2021上半期BEST5】

2021年上半期(1月~6月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。健康部門の第5位は――。(初公開日:2021年6月6日)

これまで20万人超の患者を診てきた牧田善二医師は、「人間ドック等で行われる血清クレアチニン検査では腎臓が悪化していく過程を捉えられず、結果、いきなり『人工透析です』と言われる人が続出している」と警鐘を鳴らす。特に高血圧、高血糖、高コレステロールの人はリスクが高いため、尿アルブミン検査を受けるべきというのだが──。(第5回/全6回)

※本稿は、牧田善二『医者が教える最強の解毒術』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。

「あるとき突然、透析」の恐怖

55歳の女性Aさんは、自宅近くの不動産会社で平日の9時から15時まで働いています。結婚前、建築関係の企業に勤めていたときに宅建の資格を取得しており、時短勤務とはいえ、Aさんは会社にとって貴重な戦力として活躍しています。

子育てが一段落したこともあり、休日には夫婦揃(そろ)って旅行をしたり、仕事が終わってからの時間は映画を観たりと、充実した生活を送っていました。「いました」と過去形にしたのは、Aさんにとって予想外のことが起きたからです。

Aさんは、40歳を過ぎてから血糖値の高さを指摘されていたものの、かかりつけの病院で糖尿病の治療を受けていたことから安心していました。しかも最近は、ヘモグロビンA1cの値が大幅な改善傾向にあって喜んでいたのです。

ところが、ある日いきなり主治医から「透析専門の病院を紹介しますから、これからはそちらに通ってください」と言われてしまいました。

写真=iStock.com/martin-dm ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/martin-dm

医者もわかっていない「腎臓病の進行プロセス」

「透析? 私が? なんで?」
「ヘモグロビンA1cだって良くなっていたじゃないの!」

人工透析は、5時間ほどかかる治療を週に3回も受けなくてはなりません。とても旅行どころではないし、勤めも続けることはできないでしょう。また、55歳の女性が人工透析に入ると、余命は15年も短くなってしまいます(透析学会、2004年データより)。