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腎臓病治療の全てのステージで外来診療が可能な専門クリニック

医療法人 心信会 池田バスキュラーアクセス・透析・内科

2021/10/29

医療法人心信会「池田バスキュラーアクセス・透析・内科」は、福岡市中心部の繁華街・天神から徒歩15分、西鉄薬院駅すぐ隣の好立地にある腎臓病専門外来のクリニックだ。2010年9月の開院以来、「外来でのシャント作製、透析導入」をモットーとし、個々の患者の状態に応じたきめ細かいオーダーメイド透析を実施。地域の人たちにとってのファミリードクターの役割を果たしている。

理事長・院長
池田 潔
いけだ・きよし
1988年大分医科大学医学部卒業。福岡赤十字病院腎臓内科にて19年勤務。2010年クリニックを開院。日本透析医学会認定透析専門医。

主な死亡原因となる心不全や、シャントのトラブルを防ぐために

 腎臓病患者は初期の腎炎から腎不全、すぐに腎代替療法(血液透析)を始めなければならない人など様々だが、同院は「すべてのステージで入院することなく、外来で診療ができ、個々の患者の症状に応じた最適な腎臓病治療を行う」ことを信条にしている。

 血液透析が必要と診断されると適切な時期に治療を開始。シャントは通常、手首周辺の動脈と静脈を繫いで透析用の内シャントを作製する。

 シャントに不具合が生じた患者に対しては経皮的シャント拡張術(VAIVT)を主に日帰りで行っており、シャント関連の施術は年間約900例(2020年)に及ぶ。

「透析患者にとってシャントは命綱です。血管の狭窄や閉塞などシャントのトラブルにはいち早く対処する必要があります。特に気をつけなければいけないのはシャント内の血流が過剰になり、心臓に負荷がかかる場合です。心不全の原因になりますので、そのような患者に対して当院では『過剰血流抑制術』を行っています」(池田院長)

 これは、シャント血流が心機能への過剰負荷となって心不全症状がみられる透析患者への、血流コントロール手術。直径4ミリ、長さ5センチ以上のグラフト(人工血管)に置換することで血流量を抑制できる。

直径4ミリ、長さ5センチのグラフトを置き、過剰血流を抑制
直径4ミリ、長さ5センチのグラフトを置き、過剰血流を抑制

「患者様の1年後の血流量は術前の40%未満を継続維持との結果を得ています。血流が抑制されたことで、歩くだけできつい、階段の上り下りができないといった心臓への負荷症状の改善がみられています」(同)

 同院では6年前から「体組成分析装置(BCM:インピーダンス法)」を導入しているのも特色だ。

「BCMで患者の過剰水分量、肥満係数などを測定し、ドライウェイト(透析時基本体重、体の水分が適正な状態)を評価しておきます。そうすれば体の水分の除去が過剰にも不足にもならず、透析後の血圧低下や血栓などによるシャントのダメージを防ぐことができます。全身状態を適切に管理することがシャントの寿命に繫がります」(同)

カフ付カテーテルを用いた透析も。在宅血液透析の普及に力を入れる

 同院では、患者自身が自宅で血液透析を行う「在宅血液透析」の普及に力を入れている。ライフスタイルに合わせて都合のいい時間にこまめな透析を行うことができ、貧血、高血圧、かゆみなどの改善、合併症のリスク低減などが期待できる。

カフ付カテーテル留置の様子。赤い管は血液を取り出す動脈側、青い管は血液を体に戻す静脈側
カフ付カテーテル留置の様子。赤い管は血液を取り出す動脈側、青い管は血液を体に戻す静脈側

「現在、当院の在宅血液透析患者の約半分は、シャントの代わりにカフ付カテーテルを用いた透析を行っています。穿刺の必要がない上、心臓への負担が少ないためです。しっかりとした手技指導、感染対策をすれば、自宅にいても安全、安心な透析が可能です」と池田院長。

「これからも個々の患者様の病状に応じて最善の方法を提供するオーダーメイド透析を実施し、患者様が快適で豊かな生活を送ることができるよう『心ある信頼される医療』を目指してまいります」と力を込めた。

左から、梶本宗孝副院長、池田潔院長、安田透副院長、松岡一江医師
左から、梶本宗孝副院長、池田潔院長、安田透副院長、松岡一江医師

INFORMATION

医療法人 心信会 池田バスキュラーアクセス・透析・内科

〒810-0012 
福岡県福岡市中央区白金1-20-3
紙与薬院ビル1F、2F
TEL.092-526-4810
https://www.fukuoka-vaccess.jp/

出典 : 文春ムック スーパードクターに教わる最新治療2021-2022