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秘書がUR側にかけた“圧力”

UR職員「前向きか、後ろ向きかというところを…」

鈴木秘書「(この文書は)私、前向きだと思ったんだけれども」

UR職員「確かに、時期を…」

鈴木秘書「不明確ではある」

UR職員「多分それ相応の理由もあって、何かしらの回答文を出して、補償…」

鈴木秘書「するよって言ってるんだよね」

UR職員「対応させて頂きますということなので、まぁ、後ろか前かでいったら前の方だと」

鈴木秘書「前だよね」

甘利事務所への現金提供を告発したS社総務担当者と大臣の2ショット

 それから約2カ月後の2015年12月7日、音声データによれば、清島氏はS社の総務担当者に、URとの交渉の様子をこう報告している。

清島秘書「『大臣もこの案件については知っているんで、こっちもちゃんと返事を返さなくちゃいけないんですよ』と言ったら、(事務所内の)大臣のポスター見て、『そりゃすごい…、そりゃすぐやんないと駄目ですね』とか言って」

甘利氏に渡した現金のコピー

 清島氏は、甘利氏が「案件について知っている」と明確に語り、UR側に「返事を返すべき」と圧力をかけている。甘利氏の会見での説明と矛盾することになる。

 甘利事務所に、「現金を授受した経緯からも『全く事情を知らなかった』などの発言はウソに当たるのではないか」などと尋ねたところ、以下のように回答した。

「刑事告発がなされ、検察に丁寧にご説明をしてきたところです。その結果、甘利ほか2名の秘書もいずれも不起訴になりました。ご質問の事実関係について、甘利が刑事告発を受けた被疑事実について明確な認識は認めていないと認識しています。(『全く事情を知らなかった』などの発言は)『ウソ』との断定は事実に反します」

「週刊文春」が報じた金銭授受問題(2016年1月28日号)

 また、大臣辞任会見には、「週刊文春」記者も出席し、手を挙げ続けたが、最後まで指名されることはなかった。会見の最後には「次がありますので」という関係者の記者会見を打ち切る音声も残っている。甘利氏の「質問が出尽くすまで答えた」とする説明は明らかな虚偽だった。

 大臣と秘書が口利きを求める業者から多額の金を受け取り、働きかけを行ったこの問題は、政治の信頼に直結する問題だけに、今後、甘利氏がどのような説明をするのか、注目される。

 10月6日(水)16時配信の「週刊文春 電子版」及び10月7日(木)発売の「週刊文春」では、甘利氏が幹事長就任会見で語った「ウソ」、甘利氏がS社総務担当者から現金計100万円を受け取った場面の詳細、膨大な録音データや領収書などの証拠、事務所を離れた清島氏との一問一答、甘利氏や秘書をあっせん利得処罰法違反で立件し得るケースだった理由などについて、甘利氏の金銭授受問題をスクープした甚野博則記者が5ページにわたってレポートしている。

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