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脳・脊髄・神経疾患に特化した専門病院 本院と分院の磐石な二診体制を構築

田辺脳神経外科病院/梅田 脳・脊髄・神経クリニック

2021/10/29

大阪府藤井寺市にある「田辺脳神経外科病院」(=本院)は、「病と心を癒す、患者さまのための脳神経医療」を理念として、2009年9月の開院以来、地域の急性期医療に貢献してきた。2020年7月には大阪市北区の繁華街・梅田に「梅田 脳・脊髄・神経クリニック」(=分院)を開院。本院、分院の両方に先進の3・0テスラMRI検査機器を配備し、より専門的な治療は本院で実施するなど、本院と分院との磐石な二診体制が整っている。

 田辺脳神経外科病院

田辺脳神経外科病院 院長
梅田 脳・脊髄・神経クリニック 理事長
田辺 英紀
たなべ・ひでき/医学博士。1984年大阪医科大学卒業。北野病院などで脳神経外科手術の研鑽を重ね、93年から城山病院脳神経外科勤務。同院では脳脊髄外科センター長、病院長を歴任。2009年田辺脳神経外科病院を開設。2020年梅田 脳・脊髄・神経クリニックを開設。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。

脳神経外科と脳神経内科が密に連携し、的確に診断

 田辺脳神経外科病院は脳、脊髄、神経の疾患に特化した専門病院だ。大学病院とも同等の先進の治療機器を備え、専門の医師も充実。開院以来、高度な脳神経医療を提供し続けてきた。「断らない救急」をモットーに掲げており、脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)や外傷などの救急搬送受け入れ件数は年々増加。コロナ禍の2021年は前年比で約2割増えているといい、大阪府南部地域の急性期医療の要としての役割を果たしている。

 日本脳神経外科学会認定専門医の田辺英紀院長を含む脳神経外科医7人、脳神経内科医4人、11人の経験豊富な医師が在籍し、脳、脊椎脊髄、神経系疾患の診療にあたっている。

「本院の最大の特長は、脳神経外科医と脳神経内科医がそれぞれの診療科の垣根を超えて密に連携し、一緒に診療を行っていること。脳から頸椎、胸椎、腰椎、末梢神経に至るまで、全身の神経をくまなく調べ、神経学的視点から総合的な鑑別診断をすることによって、痛みやしびれなど症状の原因を見極めていきます。原因となる神経を機能的に治すことで回復、改善をめざすというのが脳神経外科医のスタンスです」と田辺院長は説明する。

 開院以来、同院では6247件の手術を実施(2009年9月~2021年8月)。19年に開院10周年を迎えたのを機に、先進の3D顕微鏡を追加し、また、高度でより低侵襲な脳内治療ができる設備を整えたほか、20年9月には、短い検査時間で高解像度、高画質な画像が得られる3・0テスラMRIを導入。既存の1・5テスラMRIもバージョンアップして2機を稼働させ、21年5月時点で月735件の検査を実施している。

「脊椎脊髄疾患の手術は、脳神経外科で行う脳動脈瘤クリッピングや頭蓋底脳腫瘍手術と同じ精密さが求められる技術で顕微鏡を用いて行っています(マイクロサージャリー)。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の手術は、筋肉など他の組織を傷つけることなく圧迫された部分をピンポイントで除圧します」(田辺院長)。患者への身体的負担を極力抑えた低侵襲手術のため、術後約1週間で退院でき、日常生活への復帰が可能だ。

顕微鏡や手術ナビゲーションなどの先進機器を整備し、緊急手術に対応できる手術室が複数ある。
顕微鏡や手術ナビゲーションなどの先進機器を整備し、緊急手術に対応できる手術室が複数ある。

 院内にはパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、脊髄小脳変性症、後縦靱帯骨化症などの患者のための神経難病センターが併設され、神経難病についても専門に診療を行っている。

梅田 脳・脊髄・神経クリニック

梅田 脳・脊髄・神経
クリニック 院長
中川原 譲二
なかがわら・じょうじ/医学博士。1978年札幌医科大学卒業。国立循環器病センターイメージング研究、国立循環器病研究センターイメージングセンター長などを歴任、現在に至る。

大阪・梅田の分院にも3・0テスラMRIを配し、高精度な検査を実現

 一方、分院の「梅田 脳・脊髄・神経クリニック」は20年7月、大阪・梅田の扇町通りのビル1階に開院。 JR大阪駅から徒歩約10分とアクセスが良い。

 頭痛、物忘れ、首の痛み、足腰の痛み、めまいやふらつき、手足のしびれ、意識障害や手足の麻痺など、脳、脊髄、神経に関する全ての症状を対象とする。本院と同じく脳神経外科と脳神経内科それぞれの医師が常駐し、互いに連携しながら診断、治療を行っている。

 スタッフは大学名誉教授や市中病院の元部長らエキスパートで構成。本院と同様、分院にも3・0テスラMRIを配している。 MRI検査室はビデオが設置され、明るく落ち着いた雰囲気。閉塞感や圧迫感が理由でこれまでMRI検査を躊躇していた人も快適に検査を受けているという。また、神経伝導速度検査、筋電図、デジタル脳波計、頸動脈エコーなど、脳、脊髄、神経疾患の検査、診断に必要な先進の検査機器がすべて揃っている。

3.0テスラMRI 画像解像度が高く音が静かで所要時間も短い。明るい照明とビデオで閉所恐怖症の人でも大丈夫。
3.0テスラMRI 画像解像度が高く音が静かで所要時間も短い。明るい照明とビデオで閉所恐怖症の人でも大丈夫。

「梅田の分院は、大規模病院に匹敵する脳神経外科、脳神経内科の2つの診療科を気軽に受診でき、先進の3・0テスラMRI検査が受けられる身近な専門クリニック、を目指しています。会社員の方や高齢の方々を中心に、京阪神や遠方からもお越しいただいています」と田辺院長。

 患者の症状や疾患に応じて最も適した専門の医師が担当する診療体制をとっているのも分院の特長だ。カルテは本院と共有、連携しているため、専門的な治療が必要な場合は本院で手術などを受けられる。本院と分院は車でわずか30分の距離。実際、開院から21年5月までの11ヶ月の間に41人の分院患者が本院で、脳動脈瘤クリッピング、脳腫瘍などの脳手術、頸椎や腰椎ヘルニア手術などを受けたといい、本院と分院との二診体制は磐石となりつつある。

 何らかの疾病がある患者だけではなく、「脳ドックや検査を行うことで安心を得たい」と望む人の来院も増えていることから、分院では今後、脳ドック健診にも力を入れる。脳卒中のみならず認知症予備軍や軽症者の早期発見といった高齢者の認知症予防にも取り組んでいくつもりだ。

梅田 脳・脊髄・神経クリニック待合室 クリニック内の待合室はホテルのラウンジのようなゆったりと落ち着いた雰囲気。
梅田 脳・脊髄・神経クリニック待合室 クリニック内の待合室はホテルのラウンジのようなゆったりと落ち着いた雰囲気。

毎月開催中の「医療セミナー」も好評

 梅田の分院では21年春から、診療担当医師が講師となり、脳、脊髄、神経疾患に関する「医療セミナー」を毎月開催している。参加者からは「病気を予防し、豊かな人生を過ごすために大事なことが学べる」と好評だ。

「分院では、他の医療機関で長年治療やリハビリを続けてきたけれど満足を得られていない、といった方に対し、神経外科の視点からセカンドオピニオンを提供することもできます。脳、脊髄、神経で何か気になることがあれば、気軽にご相談ください」と田辺院長は話した。

INFORMATION

HOSPITAL DATA
田辺脳神経外科病院

■診療科目/脳神経外科・脳神経内科
〒583-0014
大阪府藤井寺市野中2-91
TEL.072-937-0012
https://www.aoyama-med.gr.jp/medical-rapport/tanabe-neuro-hsp/

CLINIC DATA
梅田 脳・脊髄・神経クリニック

■診療科目/脳神経外科・脊髄外科・脳神経内科
〒530-0051
大阪府大阪市北区太融寺町3-24
日本生命梅田第二ビル1階
TEL.06-6312-0011
https://doctorsfile.jp/h/195743/

出典 : 文春ムック スーパードクターに教わる最新治療2021-2022