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眞子さまの心に国民の声は響かなかったのか 美智子さまが築かれた「大衆天皇制」が崩壊する

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「文藝春秋」11月号より御厨貴氏と林真理子氏による対談「『大衆天皇制』の崩壊」を一部公開します。(全2回の1回目/後編に続く)

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象徴天皇制を揺さぶる問題

 眞子さまと小室圭さんのご結婚がついに実現しそうだ、とどこへ行ってもその話題で持ち切りです。世間では“駆け落ち婚”なんて言われているようですね。

御厨 急転直下で年内結婚、と相成りそうですね。

 お二人の婚約内定の発表からこの4年間は、大変な大騒ぎになっていましたし、各々の皇室観や結婚観をめぐって国内が分断されているような状態です。現在に至っても、必ずしも祝福ムードにはなっていないように見えますが……。

婚約内定記者会見での眞子さまと小室圭さん ©JMPA

――毎日新聞が行った世論調査では、眞子さまのご結婚を「祝福したい」という人が38%、「祝福できない」が35%、「関心がない」が26%という結果だったそうです(9月18日付)。

御厨 私はね、大衆の人気こそが戦後皇室を支えてきた歴史を振り返ると、この数字には隔世の感を禁じ得ません。皇族の結婚を「祝福したい」という声が4割に届かないというのは考えられない。

眞子さまの心に国民の声は響かなかったのか

 お父様の秋篠宮さまも3年前の誕生日会見で「多くの人がそのことを納得し喜んでくれる状況、そういう状況にならなければ、私たちは、いわゆる婚約に当たる納采の儀というのを行うことはできません」と発言されていました。これは「皇室は国民と共にある」というお考えから出たお言葉だと思います。でも結局眞子さまの心には国民の声は響かなかったということなのでしょうか。

御厨 どうでしょう。ただ私は、眞子さまの今回のご決断が、戦後の象徴天皇制を支えてきた根幹部分を揺さぶるような、本質的な問題をあぶり出したと考えています。

 象徴天皇制を揺さぶる問題! 御厨先生は、上皇さまの生前退位を考える有識者会議の座長代理を務められました(2016年、「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」)。今後の皇室はどのようになっていくとお考えですか。