新体制になってからも野球部長が謹慎処分に
また10月8日には、大阪偕星学園の野球部長が「報告遅れ」によって7月27日から1カ月の謹慎処分を受けていたことも日本学生野球協会の発表で明らかになった。教頭によると、4月に就任した新監督による「パワハラに関する報告遅れ」だという。新体制となったからといって野球部の運営が正常に戻ったとは言い難い状態だ。
4家族は今後、学校を相手に民事裁判を起こす可能性もあるという。
「学校にも、水落の使用者責任はあるはずなのに、事件発覚後しばらく謝罪すらありませんでした。保護者説明会にしても被害者家族を蚊帳の外に置くような対応で、まるで事件は『水落が勝手に犯したこと』と他人事のようだった。誠意が感じられない対応が続けば、学校を訴えるしかなくなってしまいます」
2021年の夏の大阪大会で、大阪偕星学園は初戦敗退。多くの被害者がいた現2年生が主体となる新チームは、秋の大阪大会で2勝を飾ったものの3回戦で敗れた。
そして10月2日には保護者もグラウンドに呼ばれ、来年1月からPL学園出身で、阪神のプロ野球選手だった岩田徹氏が新監督に就任することが報告された。岩田氏は学校の惨状と野球部の現状を把握した上で、監督就任の依頼を引き受けたのだろうか——。
大阪偕星学園はいまだ、混乱の最中にある。