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genre : ライフ, 医療

1.薬物乱用頭痛について十分に知る(医療者も患者も一般の方も)
2.乱用している薬剤をやめる(減薬ではなく完全にやめるほうが良い、できれば8週間)
3.必要に応じて片頭痛予防薬や非薬物療法(運動療法や心理社会的療法)を用いながらやめる(なかなか完全にピタッとやめることができないから)
4.再発を防ぐ

頭痛は簡単には治らない

予防法は、理学療法、鍼灸、バイオフィードバック、各種トリガーポイント療法、リラクゼーション、認知行動療法、マインドフルネスなどがメインになります。薬物乱用頭痛の予防薬は、片頭痛と同じで以下の通りです。

・抗けいれん薬系:バルブロ酸系、トピラマート(日本では保険適応外)
・ベータ拮抗薬系
・カルシウム拮抗薬系
・抗うつ薬系
・抗CGRP抗体(新しく出た薬)

先述の『慢性頭痛の診療ガイドライン2013』によると、薬物乱用頭痛の再発率は約30%とされています。片頭痛治療薬トリプタンを再び多用してしまう方が多いという事実を受け止め、予防薬を採り入れ、運動療法、リラクゼーション、呼吸法などにも目を向けることがもっと大切です。

それでも一筋縄ではいかないこともあり、外来ベースで手に余る場合は、入院治療で医療者の監視のもと、規則正しい生活を行うことをお勧めします。

薬物乱用頭痛のように紆余曲折が強いられ、長期戦になるやっかいな慢性の頭痛では、医者との二人三脚が欠かせません。健康で長生きするためには、これまでの連載記事でご紹介した通りの多様な頭痛の症状に寄り添いウォッチしてくれる「かかりつけ医」が心強い味方になります。まずは信頼できるかかりつけ医を見つけましょう。

痛みに寄り添える「いい医者」と「ダメな医者」

良い医者は紹介状を出すことをためらいません。きちんとした治療をしている自信があるからです。自分の専門性の中で精いっぱい治療してきた結果が紹介状に現れるからです。また難しい症状であれば、頭痛を理解している医師のセカンドオピニオンを求め、石橋をたたきたいと思うのは良い医者の本能でもあります。

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