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2021/10/26

source : 文藝春秋 2013年5月

genre : ニュース, 社会, 教育

 平成23年3月11日、東日本大震災が発生。その年の夏に眞子さまと佳子さまは東北に行き、皇族としてではなくボランティアの一人として被災した子どもたちを支える活動に参加した。宮さまは娘たちに「何らかの形で支援活動に携われるといいね」と話し、決して強制はしなかった。

新年をお迎えになった秋篠宮ご一家 宮内庁提供

 眞子さまは会見で「皇族方のようにお見舞いという形の被災地訪問は致しませんでしたけれども、夏にボランティアの一人として被災地でお手伝いする機会がございました。東京で関係者の方にお話を伺ったり、また、メディアの報道を通して、震災の状況について理解したように思っておりましたけれども、実際に行ってみないと分からないことがあると実感いたしました」「私自身も、今後何らかの形で携わっていきたいと思っております」と、話している。自主性を重んじる宮さまの教育方針が、娘二人の素早い自発的な行動に反映されている。

悠仁さまの進路は「本人次第です」

 さて、今後、悠仁さまはどのような進路をたどるのだろうか。とても興味深い。「学年が進むうちに自分の進路もおのずと絞られてくると思います。最後は、本人次第ですが」と、宮さまは私に話したことがある。

 動物や昆虫、恐竜などが好きな悠仁さま。将来は、生物学の分野を専攻するのだろうか? 「小さい頃に動物が好きでも、成長しても同じ関心を持ち続けるかどうか分りません」と、宮さまは続けた。昭和天皇は海の生き物や植物の研究者。天皇陛下は魚類学者。秋篠宮さまはニワトリの起源の研究で理学博士号を持つ。悠仁さまも似たような分野に進むのだろうか。

2021年、悠仁さまのお誕生日に際してのご近影 宮内庁提供

 宮さまは、悠仁さまの教育についてゆるやかな方針を持っている。一つ目は、歴史が重要だという考えを持っていることだ。

 二番目は、日本各地の伝統や文化、産業などを知ってもらいたい。そのためには、若い時から全国を旅行し、多くの人たちと触れ合ってほしいと願っている。宮さまは高校時代は地理研究会に所属。大学生の時は、自然文化研究会を主宰し、仲間たちと全国を回った。そのときの感動が、今でも鮮明のようだ。

「学生時代はもちろん、大人になってからも私は、公的な活動や大学の研究会などで各地を歩き、その土地、土地の産業や文化に接し、地元の人たちと触れ合いながら、いろいろなことを学ぶことができました。将来、息子が公的な活動をする上でも、若い頃の旅行体験が大いに役立つと思います」と、宮さまは私に話した。

 三番目は、悠仁さまに海外体験を積ませることだ。眞子さまは現在、英国留学中。宮さまは眞子さまと佳子さまを連れてタイを訪れたことがある。「さまざまな文化に触れ、日本と比ベ、相違点や共通点があることを理解することが大切だ」。宮さまはこのように私に語った。

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