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2021/11/15

source : 文藝春秋 2005年1月号

genre : ニュース, 社会, 皇室

 前出の宮内庁担当記者は、こう感想を洩らす。

「秋篠宮殿下がご自分なりの皇室観を打ち出されたということではないでしょうか。お世継ぎの問題や雅子妃の体調不良に悩まれる兄君の皇太子殿下に、メッセージを送っているようにも受け取れます。秋篠宮殿下は皇太子殿下と比べると、一歩退いてこられた印象がありますが、今回は一歩前に踏みだした自信に満ちたご発言だと思いました」

「間違いなく黒田さんを選ぶだろう」

 12月下旬にも正式発表が予定される、紀宮清子さまのご婚約。そのお相手は秋篠宮さまと学習院初等科からのご学友である、黒田慶樹さんである。

 このご結婚でも、秋篠宮さまは大きな役割を果たされた。秋篠宮、黒田さんの学習院の2年下で、高等科では写真部、大学では「自然文化研究会」の後輩だった土屋光敏さんは、「もし秋篠宮さまが選ぶのであれば、間違いなく黒田さんを選ぶだろうと思います」という。

黒田慶樹さんが趣味で集めた珍しいクラシックカメラをご覧になる紀宮さま(当時) 宮内庁提供

「秋篠宮さまの周囲には、初等科時代からのご学友を中心に20名ぐらいがいつも集まっていました。黒田さんはそのなかでも特に宮さまを支えていた印象があります」

 秋篠宮さまは4つ年下の妹・紀宮さまのことをなにかと気にかけ、秋篠宮邸での集まりに呼んで、紀宮さまが子どもの頃に面識のあった黒田さんと自然な形で再会させた。婚約が内定するまでも、普通の交際は難しい二人のために、紀子妃と共に仲立ちを惜しまなかったという。

2006年11月、お宮参りにあたる「賢所皇霊殿神殿に謁するの儀」のため、皇居を訪れられた秋篠宮ご夫妻と悠仁さま 宮内庁提供

 かつては天皇家の自由奔放な次男坊というイメージだった秋篠宮が、一家の長年の懸案であった紀宮の結婚問題を、見事にまとめてみせたのだ。

 会見で秋篠宮さまは、湯浅宮内庁長官の『(秋篠宮さまに)3人目を強く希望したい』という2003年の発言についても、「宮内庁長官の立場としてそれについて話をするのであれば、そのようなことを言わざるをえないのではないか」と理解を示された。秋篠宮さまに男児が生まれれば、3番目の皇位継承者となる。

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