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2021/11/15

source : 文藝春秋 2005年1月号

genre : ニュース, 社会, 皇室

極秘裏に進行した紀宮さまのご縁談

 紀宮の結婚にむけて、極めて少人数からなる“プロジェクトチーム”が動き始めたのは、2003年の春ごろだった。

「秋篠宮さまの働きかけは、もちろん両陛下とご相談しながらのことです。それまでに名前のあがった候補者で宮内庁幹部の頭の中から消えていなかったのは、黒田さんだけでした。黒田さんと秋篠宮さまは定期的に会ってはいるものの、当時は、黒田さんに結婚する意思があまりなく、紀宮さまもまた同じ状況でした。お二人が自然に会うにはどうしたらいいか、天皇家の侍従が協力する形で、秋篠宮さまがリーダーシップをとられた。しかし、ご一家のなかで、皇太子殿下と雅子妃は寸前まで、紀宮さまのご結婚話を知らされていなかったのです」(皇室関係者)

 2003年夏、紀宮さまと黒田さんのお二人で会う機会が設けられた。このとき黒田さんは、紀宮さまの清楚だが芯の強い様子にすっかり魅せられて、ひとりの女性として意識するようになったという。

「黒田さんのほうから、秋篠宮殿下にお話を具体的にすすめてもらうように頼んだのではないか、と言われています。お二人のやりとりは手紙から始まり、紀子妃が橋渡ししてメールアドレスを交換すると、黒田さんはメールに心情を書き連ねたそうです。その情熱的な様子は、皇太子殿下が雅子妃にプロポーズした当時を彷彿とさせるものがありました。しかし紀宮さまの心は、なかなかご決断へとは至らなかったのです」(同前)

©JMPA

黒田さんと紀宮さまが自然に会話を交わせるように

 秋篠宮家には「さんまの会」という集まりがある。「まっとうな人が、まっとうなテニスと、まっとうな酒を楽しむ」という「3つのま」から名づけられたこの会には、秋篠宮さまと紀子さまが学習院大学時代に所属されたサークル「自然文化研究会」などの友人を中心に、秋篠宮さまの鳥類研究の関係者も参加する。赤坂御用地内のコートでテニスを楽しみ、夕方からは懇親会となる。

 黒田さんはもちろん常連メンバーのひとり。この会に2003年夏以降、紀宮さまが宴席にだけ参加することがあった。秋篠宮さまと紀子妃が、お二人が自然に会話を交わせるよう配慮したという。

「2003年の秋篠宮殿下の誕生日会見の日も、黒田さんは秋篠宮邸にいました。紀宮さまは黒田さんの熱意と誠実さに、しだいに心を動かされていったのではないでしょうか。その後、12月13日に、さんまの会とは違いますが、秋篠宮家でテニスの集まりが開かれた。宴席に加わられた紀宮さまは黒田さんのかたわらで仲良く談笑されていたそうです」(同前)

 時を同じくして雅子妃が帯状疱疹で入院され、公務を休まれることになった。はからずも記者の注目は皇太子ご一家に集まり、紀宮さまのご結婚話は、極秘裏に進行していたのだ。

 2004年2月。天皇皇后両陛下が紀宮をともなって突然、赤坂御所を訪れた。観梅のためと説明されたが、皇室のしきたりでは、天皇を皇居に訪ねることはあっても、その逆はきわめて珍しい。雅子妃へのお見舞いを兼ねていたが、実はこの時、天皇皇后両陛下は秋篠宮家にも立ち寄られ、黒田さんと会われていた。この時点で、ご婚約はほぼ決定したといっていいだろう。

(文中一部敬称略、#2に続く)

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