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2021/11/13

source : 文藝春秋 2016年3月号

genre : エンタメ, 芸能, 音楽

ジャニーズ事務所は同族のワンマン経営

 1962年創業のジャニーズ事務所はフォーリーブスや郷ひろみ、たのきんトリオ、シブがき隊、少年隊を売り出し、その後もTOKIO、V6、嵐、NEWS、関ジャニ∞など多くの人気タレントを抱え不動の地位を築いている。男性タレントの発掘育成において天賦の才能を持つジャニー喜多川社長と、その姉で実務面を仕切るメリー喜多川副社長、彼女が作家・藤島泰輔氏(故人)との間にもうけた一人娘、藤島ジュリー景子氏(49)が主な経営陣だが、

「ジャニーズ事務所は同族のワンマン経営で、非上場のうえ、社内情報は一切公表しない方針です。社員は本体で50人ほどといいますが、経営の透明性が確保されていないため、社会的影響力が大きいわりには、実態がわからない企業なのです」(前出・経済専門誌記者)

2020年12月31日でグループでの活動を休止した嵐 ©文藝春秋

 その“秘密主義”は徹底していて、「表に出るのはタレント。自分たちはあくまでも裏方」と、マスコミの前に一切顔を出さないことでも有名だ。2013年にジャニー喜多川社長がNHKの国際放送に初出演した。しかし、足元は映るものの、顔は出さないという異例の“出演”となった。メリー副社長も公の席に出ることを極端に嫌うといわれている。

メリー氏に支配されたジャニーズ事務所

 最後に公示された04年分の「高額納税者」番付によれば、同族各氏の納税額はそれぞれジャニー氏が約3億3000万円(推定年収約9億200万円、以下同)、メリー氏が約3億3000万円(約9億円)、ジュリー氏が約2億4000万円(約6億5000万円)。その時点で既にコンスタントに毎年数億円稼ぐ長者番付の常連だったが、その後もジャニーズ事務所が右肩上がりの成長を続けていることを考えると、現在もそれを下回るとは考えにくく、ジャニーズファミリーは日本有数の資産家であることは容易に想像できる。

メリー喜多川氏

 ジャニーズ事務所をよく知る芸能関係者はこんな証言をする。

「ジャニー氏は美少年の発掘やプロデュースに夢中で金銭面や経営面にはあまり頓着しない、どちらかというと繊細で温厚、そして好きなことをやるマイペースな人。一方、経営を舵取りする姉のメリー氏は押し出しの強い激情型の性格で、自分が絶対に正しいという考えが尋常ではなく、他人の意見には耳を貸しません。田中真紀子氏のように『世の中には敵と家族と使用人しかいない』という姿勢で、好き嫌いが激しいうえ、部下に絶対服従を強いる。同族各氏の年収が毎年数億円なのに、現場マネージャーの給与は手取り20万円に満たないということもあり、SMAP成功の立役者、飯島女史でさえ年収1000万円程度だったと聞いています。とにかくジャニーズ事務所はメリー氏次第、彼女は万能感に支配されている“世界の中心”なんです」

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