関係者の“飯島詣で”が取り沙汰されたが……
メリー氏の夫、藤島泰輔氏は妻をして、
《瞬間湯沸かし器型の感情の激しい人だが、実に“女”》
と表現しているが、メリー氏は齢90を迎えようとするのに甚だ意気軒高。経営手腕は実績が物語っており、テレビ局などにも卓越した交渉力でタレントを売り込んできた。
「SMAPを育てた飯島女史はかつてはメリー氏に可愛がられ仕事先にも帯同し、そこで仕事のノウハウを学んだ。SMAPのブッキングやバーターに絡んで関係者の“飯島詣で”が取り沙汰されましたが、性格は違えども彼女は所詮『メリー氏のコピー』。騒動の心情的背景には女性同士の近親憎悪があったのかもしれない」(大手広告代理店幹部社員)
「娘より大事なのはタレント。その次は自分の家族」
“女帝”と業界で畏怖されるメリー氏と“SMAP生みの親”飯島女史。いったんはジャニーズ事務所が見切りをつけたSMAPが、飯島女史が毎日営業や宣伝に尽力したことで、予想に反して人気が上昇。ついにはジャニーズ事務所の屋台骨を支える存在になるにつれ、主人と使用人の間に目に見えない溝が生まれていったようだ。
ジャニーズを知るテレビ局幹部が語る。
「自分の好き嫌いが絶対優先のメリー氏が最も大事にするのは血縁で、人前で厳しく接しても一人娘を溺愛しています。さらに孫娘(ジュリー氏の娘)は目の中に入れても痛くないほど可愛がっていて、世襲を敷く体制です。本人は『娘より大事なのはタレント。その次は自分の家族』と仰ってますが、本音は娘が一番。頭の中には家族と贔屓(ひいき)のタレントしかおらず、それ以外はほとんど眼中にない。ジャニーズの長男は近藤真彦、次男は東山紀之というふうに、大勢のタレントの中で序列が決まっている。売り上げや貢献度、キャリアが反映されているというよりも、メリー氏の嗜好や気分次第。しかしこれこそが事務所の“本流”であって、飯島女史が手がけるSMAPは未来永劫“傍流”でしかない」
(後編に続く)
