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シングルで頑張って、最期は老人ホームで迎えたい

高木さんや原さんのように、積極的に独身を貫く女性たちは、自分の人生の中に「不確定要素」を入れないようにしているように見えます。

「結婚すると夫の趣味や家族計画に影響を受けざるを得ない。それによって、自分の思い描く資産形成が阻害されるのが我慢ならない」

「今は離婚する人も多いから、なおさら結婚はお金と時間の無駄」

彼女たちと話すと、よくこんな言葉が聞かれます。今のところの彼女たちの不確定要素は老後、それも「孤独死」については皆、心配しています。だからシングルでいけるところまでは頑張って、最期は老人ホームで迎えられるよう、せっせと貯金をしているんです。

ファイナンシャル的な視点で言えば、結婚で世帯収入が増えればマイホーム購入の際に選択肢の幅が広がる可能性が高いですし、貯蓄だって、互いにお財布の中身を開示し合って効率よくお金を貯めることも可能です。

要は、家庭における資産形成は相手とのコミュニケーション次第であり、「結婚=自分のお金が相手に搾取される」ではないんですよね。

自分に投資を続けることで身を守ってきた

ではなぜ彼女たちが頑ななまでに、人生に他人という「不確定要素」を入れたくないのか。それは輝かしい経歴が原因ではないかと、ある時ふと思い当たったんです。

医者、公認会計士、全国紙の記者、国家公務員……彼女たちはエリートですが、その肩書を手に入れるまでには、血のにじむような努力がありました。自分の努力によって階段を一歩一歩上がってきたという強い自負が、彼女たちの中にはあります。

そして今現在もハードな職場で、この先どれだけ走り続けることができるのかと、不安と戦いながら日々を過ごしている。彼女たちは結婚やパートナーに頼ることなく、自分に投資を続けることで己の身を、将来を守ってきたのだと思います。

家族を持てば相手が失業したり、病気になったりすることもあるでしょう。特に子供なんて小さい時はいつ熱を出すかわからないし、親の思い通りに育つことはないという意味でも、不確定要素しかないですよね。