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東大生の親の6割以上が年収950万円以上

そして、このような「エリートコース」をたどるには、非常に多くのお金がかかります。塾通いをして中学受験専用の追加学習を行わなければ、東大に毎年学生を輩出するような学校には、ほぼ確実に合格することができないからです。

だからこそ、東大に通う学生たちの家庭の年収は非常に高い。東京大学の「学生生活実態調査」(2018年)によれば、東大生の親の6割以上が年収950万円以上あるそうです。これは、日本の世帯年収の平均額が550万円程度であることを鑑みると、大変高い数値であることは間違いありません。言ってしまえば、金持ちが非常に多い学校なのです。

一部の学校や塾の出身者が東大進学に非常に強いおかげで、東大進学後に会うのも、ほとんどが高校時代の同級生や、通っていた進学塾の同期生というのも珍しくありません。そんな環境なので、東大の入学後の顔合わせイベントでは、「はじめまして」の声よりも「ひさしぶり!」の声の方が多いのです。

そんな異様な空間にも、ぽつぽつと、話に混ざれない学生がいます。周りに知り合いがおらず、「なぜか顔見知りが多い」空間に戸惑っているのです。そのような様子の子は、たいていが非進学校から東大に来た子であったり、地方からたった1人で上京してきた子だったりとさまざまです。少ないながらも入学してきた「非東京生まれ東京育ち」だったり「裕福ではない家庭出身」だったりする学生たちは、ほぼここで面食らいます。

世帯年収300万円台の家庭から東大を目指した理由

かく言う僕もその1人。僕の通っていた高校は東大合格実績がほとんどなく、僕が創立史上3人目の東大進学者でした。もちろん同期や先輩に頼れることもなく、孤独な闘いを余儀なくされました。

さらに言えば、足立区にあった僕の実家は、有り体に言って貧乏でした。後から聞いた話では、世帯年収は300万円台ということで、東大生の親の平均年収の半分にも満たない数字しかありません。