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僕は、この状況をむしろ面白いと感じていました。うん百時間も勉強してきたのであろう、超有名高校や進学塾から送られてくる受験ソルジャーを、たった1年半ちょっとしか勉強していない僕が上回ることができたなら、それって最高の大番狂わせじゃないか、と考えていました。だから、入試の当日は、むしろわくわくが止まりませんでした。

「自分には可能性がある」と愚直に信じ続けるしかない

最近では「親ガチャ」という言葉がはやっているようですが、この言葉に甘えて自分の可能性をつぶすのはもったいないことだと思います。もちろん、中にはこの甘い言葉にもたれかかって生きるしかないほど傷を負ってしまった人もいるでしょう。

ですが僕は、もしも「自分がまだ頑張れる」と思える余地があるなら、苦しくても自分の足で前に進むべきだと思います。

僕が、「うちには受験費用のお金すらないかもしれない」と焦っている時、当たり前ですが、僕の家族へ手を差し伸べてくれる人は一人もいませんでした。

結局、緊急事態に頼ることができるのは、自分しかいないのだと思います。状況を変えたいなら、誰かが手を差し伸べてくるのを待たずに、自分が動くしかないのです。

才能や可能性があるかどうかなんて、わかることではありません。それに、ないと判明したからどうだという話でもありません。

だからこそ、あるかどうかも分からない自分自身の可能性を愚直に信じ続けることしか道はないのではないでしょうか。

布施川 天馬(ふせがわ・てんま)
現役東大生ライター
現役東大生ライター。世帯年収300 万円台の家庭に生まれ、金銭的余裕がない中で東京大学文科三類に合格した経験を書いた『東大式節約勉強法 世帯年収300万円台で東大に合格できた理由』の著者。最新刊は『東大式時間術』。

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