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「痛みはあったほうが生きてる気がする」TOKIO脱退、ジャニーズ退所…43歳になった長瀬智也が得たかった“実感”

11月7日は長瀬智也の誕生日

2021/11/07
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 TOKIOの長瀬智也が今年3月末をもって、グループを脱退、13歳から所属していたジャニーズ事務所も退所した。あれから7カ月が過ぎ、きょう11月7日、長瀬は43歳の誕生日を迎えた。

長瀬智也 ©文藝春秋

 長瀬は少年時代から、好きなものが周囲とはちょっと違っていたという。

 ファッションにしても、小学生のころから、日本ではまだ珍しかったアメカジ(アメリカンカジュアル)を好み、ジーパンの裾を自分で切って、ボロボロのコンバースのスニーカーを履き、キャップを後ろ向きにかぶったりしていた。学校にもそんな格好でスケートボードに乗りながら通っていたらしい。

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15歳にしてCDデビュー

 スケボーに夢中になったのは7歳くらいから。いまやオリンピック競技になるほど定着したが、当時はまだマイナーなスポーツで、長瀬の周囲にもやっている人はおらず、違う校区で見つけた3~4人の仲間といつも滑っていた。その後、中学に入るとスケボーブームが起き、プロを目指すか芸能界に行くかで迷ったという。

TOKIOの1stシングル「LOVE YOU ONLY」

 迷った末に芸能界を選んだ彼は、1994年、15歳にしてTOKIOでCDデビューを果たす。以来、グループではメインボーカルを務め、1stシングル「LOVE YOU ONLY」をはじめ「AMBITIOUS JAPAN!」「宙船」などのヒットを飛ばした。

 俳優としてはTOKIOのデビューよりも1年早く、1993年にドラマ『ツインズ教師』で初出演を飾ると、その後は多くのドラマや映画に主演し、存在感を示してきた。

「タイガー&ドラゴン」 Paravi公式サイトより

 代表作の1つ『タイガー&ドラゴン』(2005年)では借金取りのヤクザに扮した。劇中、取り立て相手であるベテラン落語家に入門した彼は、師匠と弟子にして債務者と債権者という奇妙な関係のなかで、悲喜こもごものドラマを繰り広げる。

 同作で師弟を演じた西田敏行とは、その後『うぬぼれ刑事』(2010年)では親子に扮している。長瀬はタイトルどおり刑事役で、毎回、事件の容疑者となる女性に惚れては、クライマックスでは事件を解明した上で、相手に対し、自分との婚姻届と逮捕状のどちらかを選ばせるのがお約束であった。