「これ以上被害者を出さないために、警察へ行きました。彼の卑劣な行為は許されるものではなく、刑事告訴に向け、準備しています」
こう話すのは都内の風俗店で働いていたA子さんだ。
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拒否したが両手が塞がっていて、払いのけることができなかった
東京の歓楽街・五反田。A子さんが風俗店で働き始めたのは約1年半前のこと。同店は“パイズリ専門”のデリバリーヘルスだ。
「ホテルで経営者ともう一人の男性X氏に性的な技術講習を受けました。動画も撮影され、その後、仕事を始めました」(A子さん)
そして今年4月30日、彼女に「大木」という客から指名が入る。ホテルに入ると、そこには講習の時にいたX氏が……。A子さんが言う。
「驚きましたが他のお客さんと同じようにプレイを始めました。すると急にスマホで撮影し出したのです。拒否しましたが両手が塞がっており、払いのけることができませんでした。そしてさらに彼は本番行為をしようとしてきたのです。当然、避妊具もありません」
彼女は必死で体勢を変えながら、こうX氏に伝えた。
「やめてください。そういうの、やってませんから!」
だがX氏は、結局、A子さんとの本番行為に及んだ。刑法上の準強制性交等罪に当たりかねない行動だが、
「彼とモメたら経営者に告げ口され、店での立場が不利になると思い、誰にも相談できませんでした」(同前)