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【介護離婚】「あなたの年じゃ子供は産めないでしょ?」嫌味な義母の介護とマザコン夫に限界感じた妻の最終手段

source : 提携メディア

genre : ライフ, 社会, 人生相談

「あなたの年じゃ子供は産めないでしょ?」嫌味な義母の介護とマザコン夫に限界感じた妻の"最終手段"

介護が離婚の原因になることはあるのか。夫婦問題研究家の岡野あつこさんは「介護離婚の相談は実際にある。我慢を重ねた末に『もう限界』と新たなステージに向かう人は少なくない」という――。

写真=iStock.com/chameleonseye ※写真はイメージです - 写真=iStock.com/chameleonseye

我慢を重ねて限界を迎える人も少なくない

人生100年時代、私たちの平均寿命も延びている一方、介護が必要な人も年を重ねるごとに増加している。離婚の理由については、ここ数年変わらず「性格の不一致」がトップだが、それでもジリジリと目立って増えてきている印象が強いのが「介護離婚」だ。

「介護離婚」とは、夫婦どちらかの親が、介護が必要な状況になることで夫婦関係が悪化し、離婚にいたることを指す。親の介護がきっかけで離婚という選択をする夫婦の年代は、40~60代が中心で決して若くはない。人生経験を積んでいる世代ではあるものの、我慢を重ねた末に「もう限界」と新たなステージに向かう人たちも少なくない。

たとえば、「介護離婚」にいたった夫婦の事例として、こんなケースがある。

※プライバシーに考慮して、事実関係の一部を変更しています。あらかじめご了承ください。

介護・仕事・育児を1人で抱えることに…

【CASE1】義父の介護と仕事、育児に奮闘する妻の「これ以上、無理」

Mさん(41歳)は6年前、同じ地元で2歳年上の自営業の男性と結婚し、現在4歳になる子供がいる。平日は育児のかたわら、近所のファミリーレストランと居酒屋でのアルバイトを掛け持ちでしていた。「夫の収入はコロナの影響で激減したので、私がバイトをして家計を助けようと思っていた」。

そんな彼女の考えが大きく変わることになったのは、昨年のことだった。夫の父親が倒れ、幸いにも一命はとりとめたものの、介護が必要な状況になった。「私は今の生活を変えたくなかったので、義父には施設に入ってもらいたかった。ところが夫の『親父を施設には入れたくない』というひと言で、私が義父の世話をすることになった」。