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2021/11/22

「離婚するなら殺す」

(1)90年6月に結婚したC子さん

 看護師の合格者名簿から看護師を呼び出そうとした宅間は、電話をかけ間違え、国立大学の研究員だった19歳年上のC子さんと知り合う。宅間は自らを医師であると偽って交際し、知り合って1カ月で結婚し、彼女のマンションに転がり込んだ。しかしやがて嘘であるとバレ、C子さんは離婚の意思を固め、同年9月に大阪地裁で協議離婚。C子さんは宅間と別れるために慰謝料120万円を支払っている。

(2)90年10月に結婚したD子さん

 C子さんと結婚前の同年3月頃から、宅間の小学校時代の教諭だった20歳年上のD子さん宅に電話をかける関係が続いた。C子さんとの離婚話が持ち上がり、宅間が相談を持ちかけた際、半ば強引に肉体関係をもつ。C子さんとの離婚後に結婚。当初宅間はD子さんに対し、日本航空の関係会社に勤務していると嘘をついていたが、結婚後に嘘をついていたことを打ち明ける。結婚解消の話が出たものの、宅間が兵庫県伊丹市の職員(市バス運転手)に採用されたことで、一旦保留となる。しかし、93年9月、テレホンクラブで知り合った女性に対し、強姦容疑で逮捕(後に不起訴)され離婚する。

写真はイメージ ©iStock.com

(3)97年3月に結婚したE子さん

 96年8月に神戸市内のホテルでのお見合いパーティで知り合う。E子さんは宅間よりも2歳上の35歳。色白で目が大きく鼻筋が通った、宅間の好みのタイプで、彼から声をかけて交際が始まり結婚に至る。E子さんは結婚にそれほど乗り気ではなかったが、宅間が「結婚しなければ、お前を殺して私も死ぬ」などと言って強引に結婚する。宅間は知り合った当初は市バスの運転手だったが、結婚した直後からゴミ収集の作業員に配置転換となった。その際、E子さんには市の環境クリーンセンターで害虫駆除の仕事をしていると嘘をついていた。

 97年10月頃に妊娠が発覚。しかし過去に宅間が金銭目当てで養子縁組し、離縁していた女性がE子さんの実家を探し当て、宅間の悪行を暴露する。E子さんは離婚調停を申し立て、堕胎することを通告。激高した宅間は「離婚するなら殺す。カッターナイフで顔を切ってやる」などと脅したが、98年6月にE子さん側が200万円を支払うことで離婚が成立。同年8月、兵庫県内の職業安定所でE子さんを待ち伏せした宅間は顔面を殴打するなどの暴行を加え、傷害容疑で逮捕、起訴されている(罰金15万円)。