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中国テニス選手の彭帥さん、消息不明 女子テニス協会・大坂なおみ選手ら安否を心配

source : 提携メディア

genre : ニュース, 国際, スポーツ, 社会

告発の中国テニス選手、消息絶つ 大坂選手ら、安否を心配

 中国の有名女子プロテニス選手、彭帥さん(35)が、共産党最高指導部メンバーだった張高麗・前筆頭副首相(75)との「不倫関係」を告発した後に消息が途絶え、テニス界から安否を懸念する声が上がっている。告発する文章は今月2日、中国版ツイッター「微博」に投稿され、直ちに削除されていた。

 女子テニスの大坂なおみ選手は17日のツイッター投稿に「彭帥はどこにいるの」を意味するハッシュタグを付け、「性的虐待を受けたと告白した」彭さんの安否を心配。「いかなる場合でも検閲は許されない」と投稿が削除されたことを批判した。

女子テニスの大坂なおみ選手=8月30日、ニューヨーク(AFP時事)

 男子テニスのノバク・ジョコビッチ選手(セルビア)は15日、記者団に対し「消息不明は衝撃的。過去のツアー戦で顔を合わせていた人物ならなおさらだ」と語り、彭さんの無事を願った。

 これに先立ち女子テニス協会(WTA)のサイモン最高経営責任者(CEO)は14日に声明で、告発に関して「深い懸念」を表明。性暴力は「最大限に深刻に」受け止められるべきだと主張し、「完全で、公正で、透明性があり、検閲のない調査が行われなければならない」と強い口調で訴えた。

 一方、中国国営の英語放送CGTNは18日、彭さんがWTA宛てに書いたとされるメール文をツイッターに掲載。「(WTAの声明文は)根拠も実証もなく、自分の同意なく公表されたものだ」と述べ、自宅で安全に過ごしていると強調した。だが、その後に発表されたWTAの声明でサイモン氏は、文章が本人によって書かれたものかどうかは疑わしいとの見方を示した。

 一連の騒動に対し、AFP通信は「中国政府は沈黙を続けている」と報道。「共産党幹部を直撃した、初の(性暴力を公表する)『#MeToo』運動だ」と表現した。

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