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秋篠宮家にとっての挫折

「その時のことがあったので、今回、眞子さまが小室さんと結婚するにあたり、一時金を辞退されたのは意外な印象でした。ただ、それほど眞子さまは皇室を出たかったのだと思いました」(同前)

 姉眞子さんの結婚は、長らく二人が抱き続けてきた悲願の実現でもあった。だからこそ佳子さまは2019年、まだ二人の結婚の行方が見通せず、世間では「破談もあり得る」との論調が少なからずあった中、ICU(国際基督教大学)を卒業される際に発表した文書で、

〈私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています〉

 と、姉を強く支持するコメントを出されたのだった。

 そして10月26日の結婚当日、現在の住まいである御仮寓所で、娘を見送る秋篠宮と紀子さまの表情は神妙だった。一方の佳子さまも姉との別れに悲しそうな表情を浮かべておられたが、最後は思わず両手を挙げ、笑みを浮かべて姉に近づき抱擁した――姉妹の悲願はついに実現したのだ。「皇室脱出」を誓い合った日から10年近い歳月が流れていた。

眞子さんにハグされる佳子さまと、秋篠宮ご夫妻 ©JMPA

 今から数年前、ある秋篠宮家関係者は不安げな表情で、

「この問題が、秋篠宮家にとって初めての挫折になるかもしれない」

 とまるで予言のように呟いた。

後悔の念が滲む秋篠宮ご夫妻のコメント

「この問題」とは、眞子さんと小室圭さんの結婚のことだ。ちょうど圭さんの母・佳代さんの金銭トラブルが発覚し、世間から二人の結婚に疑問の声が上がり始めた頃のことだった。

 3年あまり膠着状態にあった二人の結婚問題は、今年春ころから宮内庁内で具体的な検討が再開され、9月初めに「ご結婚へ」との報道が出て以降、急展開を見せた。

10月26日に婚姻届を提出し、記者会見に臨む小室圭さんと眞子さん ©JMPA

 眞子さんは、品位保持のために皇族に支給される一時金を辞退、「納采の儀」をはじめとする結婚に伴う儀式はすべて中止となった。異例づくしの事態に国民の理解が追いつく間もなく、眞子さんは皇籍離脱をして小室さんとの結婚を果たした。

 全てが終わった後に、秋篠宮ご夫妻は、「ご迷惑をおかけした方々に誠に申し訳ない気持ち」「皇室としては類例を見ない結婚」など、およそ慶事には似つかわしくないコメントを発表した。その後悔の念が滲む文面からは、前述の関係者の予言が親子の反目という形で現実になったことがうかがえる。

後編に続く)

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