昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

水泳授業の危険な飛び込みで頸髄損傷 異例の「略式不相当」で高校教諭に罰金100万円

source : 提携メディア

genre : ニュース, 教育, 社会

高校教諭に罰金100万円 飛び込みで生徒障害―略式起訴から異例の裁判・東京地裁

 東京都内の高校で2016年、水泳の授業中に危険な飛び込みをさせ、生徒だった当時18歳の男性(23)に回復の見込みのない重傷を負わせたとして、業務上過失傷害罪に問われた高校教諭の松崎浩史被告(49)の判決が22日、東京地裁であり、鏡味薫裁判官は「生徒の安全を守るべき立場の教諭として過失は相当に重い」として求刑通り罰金100万円を言い渡した。

 事故をめぐっては検察が昨年12月、同罪で松崎被告を東京簡裁に略式起訴。しかし、簡裁は正式な裁判を開くべきだとして「略式不相当」とする異例の判断をしていた。

 鏡味裁判官は、松崎被告は飛び込みの危険性を認識していながら指導方法について十分検討を加えず、被害男性の前に同様の方法で飛び込んだ生徒から危険性を指摘されたにもかかわらず続けさせたと指摘。男性は事故で体を自由に動かすことができず日常生活に介助が必要となり、「結果は重大だ」と非難した。

 一方で停職処分を受けたことや反省の言葉を述べていることを踏まえ、懲役刑や禁錮刑ではなく罰金刑が相当とした。

 被害者参加制度に基づき車椅子で公判に参加してきた男性は、法律の規定で教員免許が失効する禁錮刑以上の実刑判決を求めていた。

 判決によると松崎被告は16年7月14日、江東区内の都立高校で水泳の指導中、水面から70センチ以上の高さに掲げたデッキブラシを飛び越えて水中に入るよう指示し、プールの底に頭を打ち付けた男性に、頸髄(けいずい)損傷などの重傷を負わせた。

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー