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阪神・梅野隆太郎、“禁断の巨人移籍”も視野に…原因は矢野燿大監督の“塩対応”

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 阪神の正捕手として今季優勝争いの原動力となった梅野隆太郎(30)。侍ジャパンの五輪金メダルにも貢献した球界を代表する捕手が今、大いに悩んでいる。

「明るい性格とチャンスに強い打撃を好んだ金本知憲監督時代にレギュラーの座を掴んだ。ところが一昨年、矢野燿大監督に代わると風向きが一変。投手が打ち込まれると梅野だけが叱責される機会が目立ち、抑えてもほとんど褒められない。捕手出身の矢野監督は梅野のプレースタイルを『我が強すぎる』と好まず、本人は『どうしたら認めてもらえるのか……』とかなり悩んでいました」(球団関係者)

昨季まで3年連続ゴールデングラブ賞受賞 ©共同通信社

 信頼を得るべく、強肩とブロッキングを徹底的に磨いた梅野。実力でポジションを維持し続けたが、「今シーズン最終盤に何の相談もないまま突然、控えに回された。優勝を争うヤクルトナインからも『梅野がベンチにいて戦いやすいけど、おかしいよな』という声が上がっていました」(同前)。

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 そんな梅野は今季、国内FA権を取得。本人は阪神残留を軸に交渉するつもりだったというが――。

「FA選手に対して球団は遅くとも半年前から残留に向けて下交渉を始めるが、梅野と本格的に話を始めたのは11月からだといいます。矢野監督も『まだ何も話していない。自分で得た権利で周りの評価を聞きたいというのは俺も思ったよ』と塩対応で、慰留には消極的」(スポーツ紙デスク)